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夜間に人工の灯りのために屋外が明るいと乳ガンのリスクが増加

(2017年8月) "Environmental Health Perspectives" に掲載予定であるハーバード大学の研究で、夜間に人工の照明のために屋外が明るい地域に住んでいる女性は乳ガンになりやすいという結果になっています。

研究の方法

米国に住む女性11万人弱の24年分のデータを用いて、夜間における屋外の明るさと乳ガンのリスクの関係を分析しました。 屋外の明るさの評価には、人工衛星から送られてきた夜の地球の画像を用いました。

データの分析においては、乳ガンのリスクに影響する様々な要因を考慮しました。

結果

夜間の屋外の明るさに応じてデータを5つのグループに分けた中で明るさが最も強かったグループは、最も弱かったグループに比べて乳ガンのリスクが14%高くなっていました。 夜間の明るさが強いほど乳ガンのリスクが高いという関係も見られました。

夜間の明るさが強いと乳ガンのリスクが高いという関係は、夜勤で働く女性で顕著でした。

閉経前/閉経後

閉経前の女性と閉経後の女性に分けて分析すると、夜間の屋外の明るさが強い場合に乳ガンのリスクが増加していたのは閉経前の女性だけでした。

喫煙習慣

喫煙習慣の有無に応じてデータを分けて分析すると、夜間の屋外の明るさが強い場合に乳ガンのリスクが増加していたのは喫煙習慣または喫煙歴がある女性に限られていました。

解説

夜間に明るいとメラトニンというホルモンの分泌量が減るために、サーカディアン・リズムと呼ばれる体のリズムが乱れて乳ガンのリスクが増加するのかもしれません。

関連研究

  • "Science of The Total Environment" 誌(2016年)に掲載されたコネチカット大学などによる研究でも、夜間に屋外が明るい地域に住んでいる女性は乳ガンになるリスクが37%高いという結果になっています。 そして、この 2016年の研究でも夜間の明るさと乳ガンのリスクとの関係は閉経前の女性で顕著でした。
  • オレゴン州立大学の研究(マウス実験)によると、夜間の人工照明によって乳房のリズムに異変が生じ、そのために乳ガンのリスクが増加している可能性があります。
  • スタンフォード大学の研究によると、屋外の照明であっても睡眠の妨げとなることがあります。 夜間に街灯などの光が気になる場合にはカーテンやブラインドを使用したりアイマスクを着用して眠ると良いでしょう
  • "Journal of Epidemiology and Community Health" に掲載された英国の研究によると、街灯を削減しても犯罪や衝突事故は増えません。
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