葉野菜に緑内障を予防する効果

(2016年1月) "JAMA Ophthalmology" に掲載されたハーバード大学の研究によると、葉野菜など硝酸塩を豊富に含む食品を積極的に食べるのが緑内障の一種である原発性開放隅角緑内障(POAG)の予防に有効かもしれません。

開放隅角緑内障と窒素

緑内障は、眼圧の上昇などによって網膜と視神経の損傷が数年をかけて進行し視力が損なわれるという病気で、放置していると視野欠損と呼ばれる状態になり、やがては失明に至ります。

POAGは眼圧の上昇や視神経血流の自律機能の低下が関与する緑内障ですが、これまでの研究により、硝酸塩や亜硝酸塩が血流の改善に有益であることが示されています。 硝酸塩や亜硝酸塩も一酸化窒素の前駆体です。 一酸化窒素には血圧を下げる作用があります。
研究の方法

医療関係の仕事に就いている40才超の男女10万人超を25年超にわたり追跡調査して、食事(主として葉野菜)から摂取する硝酸塩の量とPOAGの発生率との関係を調べました。 食事内容に関する情報はアンケートにより入手しました。

硝酸塩の摂取量(80mg/日~240mg/日ほど)に応じてデータ全体を5つのグループに分け、POAGの発生率を比較しました。

結果

追跡期間中に発生したPOAGの件数は 1,483件でした。 硝酸塩あるいは葉野菜の摂取量が多いグループは少ないグループに比べて、POAGのリスクが20~30%低くなっていました。

POAGのなかでも視野中央部の視力が早期に失われるタイプのもの(*)に限ると、硝酸塩によるリスク低下は40~50%でした。 このタイプのPOAGには、血流の自律機能不全が関与していると考えられています。

留意点
今回の結果は、複数の観察試験や臨床試験により確認する必要があります。