硝酸塩でマウスの運動量が増える

(2016年11月) "Physiology & Behavior" 誌に掲載されたカロリンスカ研究所(スウェーデン)の研究で、硝酸塩をマウスに摂取させると運動量が増えるという結果になりました。 硝酸塩は野菜に豊富に含まれています。

研究の方法

オスのマウスに硝酸塩を混入した飲み水を与えて、飲み水に硝酸塩を混入しなかった場合とで比較しました。

結果

硝酸塩を投与するようになってから3週間後には、硝酸塩を投与されたグループは投与されなかったグループに比べて、回し車で走る速度が20%速くなり、走行距離が30%増加しました。 投与を6週間続けると、1晩あたり(マウスは夜行性なので)の走行距離の増加幅は58%にも達しました。 しかし、硝酸塩の投与を中止すると、走行距離も走行速度も元に戻りました。

解説
硝酸塩を投与されたグループでは、ミトコンドリアの酸化能が増大して持久力が13%ほど向上していました。 これまでの研究では、ヒトでもマウスでも硝酸塩の投与により筋力が強化されることが示されています。
今回の研究は、硝酸塩の摂取により運動能力が向上したために運動量が増えたということだと思いますが、「ルテインを摂取すると運動量が増える?」という研究では、ルテインによって運動能力が向上するためではなく「運動したい気分になる」ために運動量が増えている可能性があります。 逆に、果糖によって運動不足になるという研究もあります。