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夕食を食べる時間が遅いと血中リン濃度が増加する

(2015年10月) "Nutrition Journal" に掲載された静岡大学の研究によると、夕食を食べる時間が遅いとリンの体外への排出が妨げられて血中リン濃度が増加します。

リンについて

リンは人体にとって必須のミネラルですが、腎臓病高血圧や心臓疾患・動脈硬化・血栓のリスク要因となります。血中リン濃度が高い血液透析患者は死亡率が高いというデータもあります。

血中リン濃度が1日のうちに変動する(朝に最低となり夜に最高となる)ことや、血中リン濃度の調節ホルモンであるPTH(副甲状腺ホルモン)やFGF23(線維芽細胞増殖因子23)も概日(サーカディアン)リズムにより変動することから、食事のタイミングが血中リン濃度のコントロールに影響する可能性が考えられますが、これまでこの点に関して調べた研究はありませんでした。

研究の方法

健康な男性14人を被験者とする試験(クロスオーバー試験)で、午後5:30に夕食を食べたときと午後10:30に夕食を食べたときとで翌朝の血中リン濃度を比較しました。

結果

午後10:30に夕食を食べたときにはリンの排出が阻害され、翌朝の血中リン濃度が適正範囲(2.5~4.5 mg/dL)を超えていました。

結論
朝の時点で血中リン濃度が高ければ午後や夜中にはさらに高くなっているかもしれず、そうなると高リン酸血症となる可能性も出てきます。 血中リン濃度を適正な範囲に保つうえで夕食を夜遅くに食べるのは控えるのが望ましいと思われます。