騒音 → 腸内細菌の異変 → アルツハイマー病のリスク増加?

(2018年6月) " Journal of Neuroinflammation" に掲載された天津市疾病预防控制中心(中国)などの研究によると、慢性的な騒音が腸内細菌を介してアルツハイマー病を助長する恐れがあります。

研究の方法

「老化促進マウス」と呼ばれ認知機能などの面での老化が早いタイプのマウスを30日間(毎日4時間)にわたり88~98dBの騒音にさらして、40dB程度の日常的なレベルの騒音にさらされたマウスと比較しました。

結果

騒音にさらされたマウスは、腸内細菌叢に変化(多様性の低下など)が生じ、腸と脳の両方において上皮のタイト・ジャンクション(密着結合)を示すタンパク質の量が減少しました。

そして、騒音にさらわれたマウスは若年であっても、次の3点において老年のマウスと同程度に悪化していました:

  1. 神経伝達物質と炎症メディエーターの血中濃度(神経化学的および炎症的な調節不全を示す)
  2. 認知機能障害
  3. アミロイドβの蓄積

研究チームはさらに、腸内細菌を移植するというマウス実験を行って「騒音にさらされるとアミロイドβが蓄積する」という現象に腸内細菌が関与していることを確認しました。

慢性的な騒音がマシな場合よりもヒドイ場合のほうがアミロイドβの蓄積量が大きくなっていました。