シャワーヘッドが原因の感染症が増加中

(2013年10月) "American Journal of Respiratory and Critical Care" に掲載された米国の研究によると、シャワー・ヘッド(シャワーの水が出る部分)が非結核性抗酸菌(NTM)という細菌の感染源となります。 NTMは肺感染症の原因となる菌で、結核に似ていますがもっと治療が困難です。

この研究によると、シャワー・ヘッドが原因のNTM感染症の件数は年間3万件で、この件数は増加しつつあります。

研究者は次のように述べています:
「多くの人がNTMを四六時中吸い込んでいますが、それが原因で病気になったりはしません(つまりNTMは雑菌のようなものなのでしょう)。 ところがNTMに感染する人では、この菌が肺に定着して肺の損傷が進みます」
NTMに感染しやすい人
研究グループによると、NTMに感染しやすいのは男性よりも女性で、女性の中でも背が高くて細い(同世代の米国人の平均よりも5cm高く15kgほど体重が少ない。 ウェストも17.5cm細い)女性が特に感染しやすいそうです。 このような傾向が存在する理由は現在不明ですが、NTMの患者には、胸に窪みがる人と脊柱側弯症の人が多いことから、何らかの生物学的な要因が関係している可能性があります。
「背が高くてスレンダーな女性では、免疫応答が他の人と異なっているように見受けられます。 (このような女性では)病原菌の撃退を役目としている白血球の一種が独特なのですが、この辺りにヒントがありそうです」
治療は困難

NTM感染症は治療が大変で、複数の抗生物質を最長で18ヶ月ほども服用したり、場合によってはNTMに感染した肺の組織を手術によって取り除いたりする必要があります。 NTM感染症を治療して治せる率は50%ほどです。 ただし Wikipedia によると、NTMは人から人へは感染しません。

NTM 感染症への対策
免疫力が衰えている人は特にNTM感染症への注意が必要です。 以下を怠らないようにしましょう:
  • シャワーヘッドを漂白剤または酢で定期的に消毒する。
  • なるべくシャワーよりも浴槽を使う。
  • NTMは土壌中に普通に存在する細菌なので、庭仕事(農作業)をするときにはマスクと手袋を着用する。