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北ヨーロッパの伝統的な食生活に心筋梗塞を予防する効果?

(2017年3月) "European Journal of Clinical Nutrition" に掲載されたコペンハーゲン大学などの研究で、普段の食生活が北欧の伝統的な食生活であるノルディック・ダイエットに近い人は心筋梗塞になることが少ないという結果になっています。

ノルディック・ダイエットについて

ノルディック・ダイエットでは主に、魚・アブラナ科の野菜・根菜・全粒穀物(ライ麦パンやオートミール)・りんご・梨・ベリー類を食べます。 赤身肉の摂取量が少なく、食物繊維の摂取量が多い食事だというわけです。

「ノルディック(nordic)」 は 「北欧の」 という意味の英語です。 「ダイエット」 は 「食生活」 や 「食事法」 という意味です。

研究の方法

50~64才のデンマーク人男女5万7千人の食生活を調べたのち、13.6年間(中央値)にわたり心筋梗塞の発生状況を追跡調査しました。 データの分析においては、心筋梗塞のリスクに影響する様々な要因を考慮しました。

食生活の評価
次の6種類の食品カテゴリーの摂取量が水準以上である場合に1点を付与しました:
  • アブラナ科の野菜(キャベツやカリフラワー、ブロッコリー、ケールなど)
  • リンゴと梨
  • 根菜(主にニンジン)
  • 全粒ライ麦パン
  • 全粒オートミール

スコアの範囲は0~6点で、スコアが高いほど食生活がノルディック・ダイエットに近いということになります。

結果

追跡期間中に 2,300人超が心筋梗塞になりました。

食生活が最もノルディック・ダイエットに近かったグループは、ノルディック要素のかけらも無い食生活をしていたグループに比べて、心筋梗塞になるリスクが男性では23%、女性では45%低くなっていました。

ノルディック・ダイエットのスコアが1点増えるごとに、心筋梗塞になるリスクが男性では5%、女性では7%下がるという計算になります。

関連情報
  • 魚の油の成分であるオメガ3脂肪酸(DHAやEPA)は心臓の健康に良いことが知られています。
  • リンゴや梨には抗酸化・抗炎症効果のあるフラボノイドが豊富に含まれており、心臓病予防の効果が期待できます。 2013年の "*The BMJ*" クリスマス特別増刊号に掲載されたオックスフォード大学の研究では、リンゴにコレステロール降下薬のスタチンに勝るとも劣らない心臓病予防の効果があると推算されています。
  • 慢性的な炎症は心臓病のリスク要因の1つですが、"Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics"(2014年)に掲載された中国の研究によると、アブラナ科の野菜には各種の野菜の中でも特に強力な抗炎症作用があるようです。
  • 全粒穀物を食べている人は心臓病で死ぬことが少ないというデータが豊富に存在します。