睡眠中の呼吸回数で心筋梗塞後の死亡率を判定

(2014年3月) "Journal of the American College of Cardiology" に掲載されたドイツの研究によると、夜に眠っているときの呼吸回数(NRR)から、急性心筋梗塞の病歴のある患者の心臓死率(心臓が原因で死亡するリスク)を判定することが出来そうです。

研究の方法

心筋梗塞の病歴のある男女 1,538人のデータからアルゴリズムを用いて NRR を割り出し、心臓死との関係を調べました。

結果

5年間における心臓死率が、1分間あたりの NRR が18.6回未満のグループ(1,154人)では3.3%だったのに対して、1分間あたりの NRR が18.6回以上のグループ(384人)では13.7%でした。

さらに、心臓性非突然死に限ると、1分間あたりの NRR が18.6回以上のグループのハザード比は4.56(5年間における死亡リスクが4.56倍)でした。

左室駆出率が35%以下だった155人においては、1分間あたりに18.6回以上という NRR と心臓死(P < 0.001)および心臓性非突然死(P = 0.009)との間に有意な関係が見られましたが、心臓性突然死(P = 0.595)との間には見られませんでした。

解説
左室駆出率が35%以下という患者は、ICD(植込み型除細動器)の使用を検討すべき患者にあたりますが、研究者によると、このような患者群において NRR の増加を目安として、心臓性非突然死(ICD では防げないことが多い)のリスクを判定することが出来ると考えられます。