閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

心臓の良くない人にイブプロフェンは禁物

(2012年9月) "Circulation" 誌に掲載されたデンマークでの研究で、心臓発作に襲われたことのある人が解熱鎮痛薬を飲み続けると再度心臓発作に襲われるリスクが増えるという結果になりました。

この解熱鎮痛薬というのは非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)のことで、市販薬ではイブプロフェンやナプロキセン、そして処方薬ではセレコキシブなどがこれにあたります。

研究の内容
1997~2009年に心臓発作に襲われた10万人のデータを調査したところ、NSAIDを服用した人ではそうでない人に比べて:
  • 心臓発作が再発するリスクまたは心臓病で死ぬリスクが、最初の心臓発作から1年以内では30%、そして5年以内では41%増加していました。
  • さらに、心臓以外が原因で死亡するリスクが、心臓発作から1年以内では59%、5年以内では53%も高くなっていました。

これらの数字は、他の持病や治療などの要因を考慮した上でのものです。 また、性別・年齢・年収による違いは見られませんでした。

解説

この研究では、NSAIDと心臓発作との関係が明らかになっただけで、NSAIDが原因であることまでは証明されていません。

しかしながら他の研究にも、心臓発作に襲われた人または心不全の人は、NSAIDを短期間使用するだけでもリスクのあることが示すものがあります。 心臓病の病歴のある人は、NSAIDの市販薬・処方薬の服用について医師に相談するのが良いでしょう。

アスピリンもNSAIDですが、アスピリンを心臓発作に襲われた後に投与するのは保護療法なので今回の研究結果は適用されません。