風邪薬には若干の殺菌効果もあった

(2014年3月) "Chemistry & Biology" 誌に掲載のオーストアリアの研究によると、NSAID(非ステロイド系抗炎症薬)には細菌を殺す効果も僅かにあります。 NSAID とは解熱・鎮痛剤の一種で、風邪薬の成分としても用いられています。

NSAID が殺菌効果を発揮するメカニズムが既存の抗生物質とは根本的に異なる(細菌が DNA を複製するのを阻害する)ため、耐性菌(抗生物質への耐性を獲得したために薬で殺せなくなった菌)に効果のある新薬の開発につながる可能性があります。

研究グループは、NSAID のうちブロムフェナク、カルプロフェン、およびベダプロフェンを分析して、これらの NSAID が細菌の内部に存在する DNA クランプと呼ばれるタンパク質と結びつき、その機能を阻害することを突き止めました。 DNA クランプは各種の細菌に共通して存在しています。

今回の研究では、NSAID の中でもメジャーなアスピリンや、イブプロフェン、ナプロキセンは調査しませんでした。