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非小細胞肺ガンにおける喫煙者と非喫煙者の臨床像の違い

(2015年9月) 多くの国で非喫煙者の肺ガンが増加していますが、"European Respiratory Society's International Congress 2015" で発表されたポルトガルの研究で、喫煙者と非喫煙者とでは同じ肺ガン(*)でも生存期間などが異なることが明らかにされています。
(*) 喫煙は非小細胞肺ガン(NSCLC)と呼ばれるタイプの肺ガンの主要なリスク要因ですが、非喫煙者もこのタイプの肺ガンになることがあり、しかもその率が多くの国で増加しつつあります。
研究の方法

喫煙習慣がないNSCLC患者504人と喫煙習慣があるNSCLC患者904人のデータを比較しました。

結果
喫煙習慣があるグループに比べて喫煙習慣がないグループには次のような傾向がありました:
  • 女性である。
  • NSCLCの種類が最も一般的な腺ガンである。
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)や心臓疾患を抱えていない。
  • 過去にガンの病歴がない。
  • 体重が減少していない。
  • 肺ガンが進行してから見つかることが多かった(診断の時点ですでにステージⅣ(*)だった患者が59%)。
    (*) 腫瘍が、同じ肺の他の場所・もう片方の肺・骨・脳など体の他の場所にまで転移した状態。

喫煙習慣があるグループでは肺ガンと診断されてからの生存期間が25ヶ月だったのに対して、喫煙習慣がないグループでは51ヶ月でした。

喫煙習慣がないグループにおいて、発がん性物質への職業暴露(特殊な労働環境下における暴露)があった患者の率は9%、肺ガンの家族歴があったのは5%、過去にガンと診断されたことがあったのは6%、高血圧を抱えていたのは18%でした。