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ナッツ類を食べる習慣がある人は死亡率が低い

(2015年6月) "International Journal of Epidemiology" に掲載されたマーストリヒト大学の研究で、ナッツ類(*)を食べる習慣がある人は男女を問わず死亡率が低いという結果になりました。
(*) ピーナッツは木の実ではないので厳密に言えばナッツ類ではありませんが、今回の研究ではピーナッツも調査対象に含まれています。
研究の方法

この研究では、55~69才のオランダ人12万人超の 1986年以来のデータを調査しました。 データには、ナッツ類の1回あたりの摂取量や摂取頻度などが含まれていました。

結果

1日にナッツ類を平均で10g以上食べるというグループでは男女を問わず死亡率が低下していました。 15g(手の平に半分ほど)を食べるグループでは死亡率がさらに低下していましたが、摂取量が15gより多くても死亡率はそれ以上下がっていませんでした。

ナッツ類の摂取による死亡率の低下が最も顕著だったのは呼吸器疾患、神経変性疾患、および2型糖尿病による死亡の率でした。 その次に顕著だったのはガンと心血管疾患(心臓病や脳卒中)でした。
心血管疾患による死亡の率の関しては、米国やアジアで過去に行われた研究にも同様の結果となったものが複数あります。

ピーナッツでも他のナッツ類と同程度に死亡率が低下していましたが、ピーナッツ・バターでは低下していませんでした。

メタ分析

今回の研究ではその一環としてメタ分析(過去の複数の類似研究のデータを総合的に分析する)も行われましたが、呼吸器疾患とガンによる死亡の率に関してはメタ分析においてもオランダ人12万人超のデータと同様の用量反応パターンが示されました。

考えられる理由

ピーナッツを含むナッツ類には不飽和脂肪酸・ビタミン類・食物繊維・抗酸化物質などの生物学的活性を有する様々な成分が含まれているので、それらの成分が死亡率の低下に寄与しているのではないかと思われます。

ピーナッツ・バターで死亡率が下がっていなかった理由

ピーナッツで死亡率が下がっていたのにピーナッツ・バターでは下がっていなかった理由は、ピーナッツ・バターに使われているピーナッツ以外の材料が原因かもしれません。

ピーナッツ・バターにはピーナッツ以外に塩や植物油などが使われています。 過去の研究には、ピーナッツ・バターにトランス脂肪酸が含まれていることを示すものもあります。

ピーナッツ・バターで死亡率が下がっていなかったのは、ピーナッツ・バターに含まれている塩分やトランス脂肪酸のために、ピーナッツの健康効果が阻害されたためかもしれません。

スーパーで売られているピーナッツ・バターの中には、ピーナッツよりもマーガリンの含有量のほうが多いという偽物ピーナッツ・バターもあるので注意しましょう。 本来のピーナッツ・バターは、ローストして砕いたピーナッツをすりつぶしピーナッツに含まれる油分によってバター状にします。

ナチュラル・タイプのピーナッツ・バターはピーナッツのみを原料としますが、塩や砂糖で味付けすることも少なくありません。 市販のピーナッツ・バターでは植物油や乳化剤が使われているのが普通です。
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