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ナッツ類に心臓病やガンを予防したり死亡リスクを減らしたりする効果?

(2016年12月) "BMC Medicine" 誌に掲載されたインペリアル・カレッジ・ロンドなどの研究(メタ分析)によると、ナッツ類(*)が心臓病やガンなどの予防に有効かもしれません。
(*) ピーナッツ(厳密には木の実ではなく豆)も含む。
メタ分析の方法

ナッツ類と様々な病気の発症リスクとの関係について調べた29の研究のデータを分析しました。 データに含まれていた人数は82万人近くでした。

結果
1日に食べるナッツ類の量が1オンス(28g)増えるごとに、次のようにリスクが低下していました:
発症リスク
  • 冠動脈疾患(心臓病)になるリスク: -29%(11の研究)
  • 各種ガンになるリスク: -15%(8つの研究)
死亡リスク
  • 総死亡リスク(死因を問わない): -22%(15の研究)
  • 糖尿病で死亡するリスク: -39%(4つの研究)
  • 感染症で死亡するリスク: -75%(2つの研究)
  • 腎臓病で死亡するリスク: -73%(2つの研究)
  • 呼吸器疾患で死亡するリスク: -52%(3つの研究)
補足

脳卒中になるリスク(11の研究)と神経変性疾患で死亡するリスク(3つの研究)については、ナッツ類摂取量と罹患率との間に統計学的に有意な関係が見られませんでした。 ただし脳卒中は、ピーナッツに限ると摂取量が1オンス/日増えるごとにリスクが37%低下していました(5つの研究)。

上記のリストのうち研究の数が少ないものについては、ナッツ類摂取量とそれぞれのリスクとの関係があまり安定的ではありませんでした(*)
(*) 木の実とピーナッツに分けて分析すると統計学的な有意性が失われたり、摂取量が最も多い場合と最も少ない場合との比較で統計学的な有意性が見られなかったり。
解説

ナッツ類やピーナッツには食物繊維・マグネシウム・多価不飽和脂肪酸などの成分が含有されていますが、これらの成分は心血管疾患のリスクを軽減したりコレステロール値を改善したりするのに役立ちます。

また、クルミやピーカン・ナッツに豊富に含まれる抗酸化物質には、酸化ストレスに対抗してガンのリスクを減らす効果が期待されます。

研究者によると、ナッツ類の摂取により様々なリスクが低下していたことから、ナッツ類がやはり何がしかの効果を人体に及ぼしている可能性が高いと思われます。

ナッツ類には脂肪分も少なからず含まれていますが、食物繊維とタンパク質もたっぷりと含まれているため、ダイエットにも効果を発揮する可能性があります。