1日50gのナッツ類で中性脂肪と血糖値が下がる

(2014年7月) "*BMJ Open*" に掲載された St. Michael's Hospital(カナダ)のレビューによると、ナッツ類を食べることによって、中性脂肪(トリグリセライド)と血糖値を少し下げられるかもしれません。
Sonia Blanco Mejia, et al. Effect of tree nuts on metabolic syndrome criteria: a systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials. BMJ Open 2014;4:e004660 doi:10.1136/bmjopen-2013-004660

中性脂肪と血糖値はいずれも、メタボリック・シンドロームの5つの指標に含まれ、数値が高い場合には2型糖尿病や脳卒中などのリスクが増加します。

レビューの方法

ナッツ類(*)のメタボリック・シンドロームへの効果を調べた49のランダム化比較試験(患者数2千人)のデータを調査しました。 これらの試験は、患者たちにナッツ類を1日あたり50gほど食べてもらうというものでした。

(*) アーモンド、ブラジルナッツ、カシューナッツ、ココナッツ、ヘーゼルナッツ、ピーカンナッツ、マカダミアナッツ、ウォールナッツ、松の実、ピスタチオなど。

世間的にはピーナッツもナッツ類に含まれますが、厳密に言えばピーナッツは木の実ではなく豆類であり今回の研究では「ナッツ類」にピーナッツを含んでいません。
結果

肉類ではなく精製された炭水化物(白米や砂糖など)に代えてナッツ類でカロリーを摂取した場合に中性脂肪と血糖値がそこそこ大きく下がっていました。

ナッツ類は高カロリーですが、ナッツ類を食事に取り入れることによるメタボリック・シンドロームの他の指標への悪影響や体重の増加は見られませんでした。 また、ナッツ類には脂肪も多く含まれていますが、体に良い不飽和脂肪酸なので大丈夫です。

ナッツ類は米国食品医薬局(FDA)により「心血管疾患(心臓病や脳卒中)のリスク低下に有効です」と商品に表示することが認められているほか、健康に良いと最近ウワサのメディテラネアン・ダイエットにも取り入れられています。

難点は、ナッツ類が日本では非常に高価だというところですね。 塩が大量に使われていたり、中国産だったりする製品でもスーパーで探すとけっこう高価です。