(2017年7月) "European Journal of Nutrition" に掲載された国際ガン研究機関(IARC)などの研究によると、ナッツ類にささやかなダイエット効果が期待できるかもしれません。
研究の方法
欧州10ヶ国に住む25~70才の男女37万人超にナッツ類(ピーナッツを含む)を普段どれくらい食べているかを尋ねて体重を測定し、それから5年後に再び体重を測定しました。
そして、習慣的に食べているナッツ類の量に応じてデータを4つのグループに分けて、グループ間で5年間における体重の増え方を比較しました。
結果
ナッツ類を食べる習慣が無かったグループに比べてナッツ類の摂取量が最大だったグループは、5年間における体重の増加幅が70g少なく(*) 、過体重(†)になるリスクと肥満になるリスクがどちらも5%低いという結果でした。(*) データ全体の5年間における体重の増加量は平均 2,100g(2.1kg)だったので、70gというのはささやかな差です。 ナッツ類を食べる習慣があるグループにしても体重が減ったわけではなく、体重の増え方がマシだったという程度でしょう。
(†) 過体重(overweight)とは、WHO(世界保健機関)が定めるBMIのカテゴリーの1つで、日本の分類で言えば1度の肥満に当たります。