肥満の子供は味覚が鈍い

(2012年9月) "Archives of Disease in Childhood" に掲載された研究により、肥満の子供の味覚が鈍いことがわかりました。 少なくとも一部の肥満者は、味覚が鈍いために食欲を満たせず、それを補うために食べ過ぎている可能性があります。

研究の方法

この研究では、普通の体重の子供94人と肥満の子供99人を対象にテストを行いました。 いずれも6~18才の健康な子供で、味覚や嗅覚に影響する薬は服用していませんでした。

テストは、5種類の味覚×4段階の味の強さ=20枚と、何の味もしない2枚の、計22枚の「味覚ストリップ」を舌に載せることで行いました。
肥満によって、苦味・甘味・塩味・酸味・旨味の5つの味覚を識別する能力が阻害されというのです。 余談ですが、中華料理ではこれら5つ以外に麻味(舌が麻痺する感覚)というのもあるそうです。
結果

その結果、肥満の子供たちは、普通体重の子供たちよりも、味覚の識別において有意に劣っていました。 特に甘味の識別に関しては、4つの段階のうちの3段階で肥満の子供たちは普通体重の子供たちよりも甘味が少ないと評価しました。(つまり、肥満の子供は、十分甘くても甘さが足りないと感じる傾向にある)

肥満の子供で味覚が鈍くなる理由は未だ明らかではありません。