肥満率が高い地域に引っ越すと太りやすい

(2018年1月) "JAMA Pediatrics" に掲載された南カリフォルニア大学などの研究により、肥満率が高い地域に引っ越すと肥満率が高くない地域に引っ越した場合よりも太りやすいことが示されました。

研究の方法

米国陸軍に所属する人やその家族 2,425人(このうち 1,111人が子供)のデータを用いて、配属先の地域と肥満リスクの関係を調べました。 データの分析においては、当該地域の環境(スポーツ施設や食料品店の数など)を考慮しました。

結果

配属先の肥満率(成人)は21~38%でした。

肥満率が平均的な地域から肥満率が高い地域に配属されると、肥満(BMIに基づく)のリスクが大人では25%、子供では19%増加していました。 逆に配属先の肥満率が低いと、肥満のリスクが大人では29%、子供では23%低下していました。

解説

肥満率が高い地域に住むことで太りやすくなるのは、社会的感染(social contagion)が原因かもしれません。 社会的感染とは今回の話で言えば、肥満や肥満の原因となる生活習慣(運動習慣や食生活)が社会的に受け入れられやすい環境であるために、太りやすくなるというものです。

陸軍の基地外に住んでいる(地域の住民との接触が多い)家族や当該地域に住んでいる期間が長い家族に地域の肥満率の影響が強く見られたことからも、社会的感染が原因ではないかと考えられます。