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肥満により放出される無細胞DNAが炎症の引き金に

(2016年3月) "Science Advances" に掲載された徳島大学などの研究によると、肥満により脂肪細胞が死滅する時に無細胞DNA(cell-free DNA)が放出されるために炎症が生じます。
肥満した時に一部の細胞が死滅する理由はわかっていません。
研究の概要
マウスの実験により、肥満すると脂肪細胞の分解時に付近の組織に放出される無細胞DNAの量が増えて炎症・TLR9(Toll様受容体9)の増加・インスリン抵抗性が生じることが明らかになりました。
肥満者に慢性炎症が生じやすいことや、肥満者の慢性炎症にTLR9と呼ばれるタンパク質が関与していること、肥満・炎症・インスリン抵抗性の3者が関係して糖尿病を引き起こしていることが、これまでにわかっています。 (参考: 「糖尿病と炎症」
TLR9がポイント

肥満マウスであっても、TLR9の量を減らすと脂肪組織におけるマクロファージの蓄積量が減って、炎症とインスリン抵抗性が緩和されました。 そしてTLR9を再導入すると、炎症とインスリン抵抗性が再び増加しました。

腹部脂肪

今回の研究では、ヒトの場合にも腹部脂肪が異常に多いと一本鎖DNAの血中濃度(無細胞DNAの指標の1つ)が高いことも明らかになりました。

利用法
今回の結果から、TLR9を減らす治療法の開発すれば肥満者の慢性炎症を治せると考えられます