肥満が糖尿病と高血圧の原因であることを遺伝子的に確認

(2014年3月) "The American Journal of Human Genetics" に掲載された米国の研究で、 BMI の増加が2型糖尿病高血圧のリスク要因であることが遺伝子的に確認されました。

この研究によると、BMI の値が1増えるごとに、2型糖尿病になるリスクが27%、そして最高血圧が0.7mmHg 増加します。

今回の研究では、メンデルランダム化解析と呼ばれる統計ツールを用いて、特定の疾患や状態(肥満など)の原因となる遺伝子を特定しました。 この手法では、当該の疾患や状態に影響を与える生活習慣などの要因を排除することができます。 したがって今回の研究でも、肥満が2型糖尿病の直接的なリスク要因であることが示されたというわけです。

この研究ではさらに、肥満(高BMI)が炎症のリスク要因である可能性も示されました(炎症に関する複数の血中マーカーに有害と思われる影響を与えていた)。 このことから、肥満が冠状動脈疾患のリスク要因でもある可能性が考えられますが、この点に関しては今後の研究で確認する必要があります。

高血圧で脳が損傷を受け、糖尿病で思考・記憶力が損なわれる」によると、高血圧も糖尿病も認知症の原因になりますから、三段論法的(肥満 ⇒ 糖尿病と高血圧 ⇒ 認知症)に肥満が認知症の原因になると言えそうです。