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太っていると骨粗鬆症になりやすいのは骨髄内脂肪が原因

(2013年7月) 腹部の脂肪によって骨粗鬆症のリスクが増加することが過去の複数の研究で明らかにされています参考記事: 太鼓腹の人は男性でも骨粗鬆症のリスクが、"Radiology" 誌に掲載された米国の研究によると、肝臓や筋肉に付いた余分な脂肪でも骨粗鬆症のリスクが増加する可能性があります。

肝臓・筋肉組織・血中の脂肪が多い人では、骨髄の中にも脂肪が多く見られ、そのために骨粗鬆症のリスクが増加するというのです。 骨髄というのは、骨の内部にあるスポンジ状の組織で、幹細胞を生産します。

研究の方法

MRS(磁気共鳴分光法)という技術を用いて、19~45歳の肥満男女106人の脂肪の量を計測しました。

結果

肝臓と筋肉の脂肪が多いほど、BMI・年齢・運動習慣に関わらず、骨髄の脂肪も多くなっていました。 つまり、若くて運動をしていて、BMI が低い人でも、肝臓と筋肉に脂肪が多く付いていれば、骨髄の脂肪も多くなっていたというわけです。 さらに、骨髄の脂肪が多いほど、HDL(善玉)コレステロールの量が少なくなっていました。

研究グループによると、骨髄脂肪が多いほど骨折のリスクが増加します。 骨髄内脂肪が、骨が弱くなる原因となるのだそうです。

今回の研究では、血中のトリグリセライド(≒中性脂肪)の量も骨髄脂肪の量と比例していました。 トリグリセライドは骨組織を分解する溶骨細胞を刺激します。
コメント
研究者は次のように述べています:

「かつて肥満の人は骨粗鬆症になりにくいと考えられていましたが、そうではなかったのです。

今回の研究で骨髄に着目した理由は、幹細胞が骨芽細胞(造骨細胞)と脂肪細胞のどちらになるかが決定される場所が骨髄だからです。 骨髄内脂肪と肝臓や筋肉など他の場所の脂肪との関係にも興味がありました」