肥満であれば十代から胆石のリスク

過体重または肥満のティーンエイジャーは、標準的な体重の若者と比較して、胆石のできるリスクが非常に増加することがわかりました。

胆石とは、胆嚢で形成される小さな石のことでで、成分はコレステロールであることが普通です。 胆石があっても何の症状も無いことも多いですが、胆石が詰まると腹部に強烈な痛みが生じ、 胆汁が腸に流れ込むのが妨げられるので、胆嚢や肝臓、すい臓が損傷を受けたり、感染症になったりします。 治療を受けずに放っておくと命の危険があります。 胆石は、成人においても過体重や肥満との関係が指摘されています。

今回の研究は米国の Kaiser Permanente という医療保険グループ法人が行ったもので、10~19才のティーンエイジャー51万人の健康記録を調査しました。

その結果、胆石があったのは 766 人。 過体重または肥満の人では胆石ができるリスクが二倍になること、そして肥満の程度が甚だしいほど胆石のリスクが増えることがわかりました。 普通の肥満の人では胆石が出来るリスクは普通の人の四倍でしたが、極端な肥満の人では、これが6倍でした。

ティーンエイジャーの少女のほうが少年よりも、体重と胆石のあいだに強い関係が見られました。 研究者によると、胆石は肥満成人では珍しくないが、子供や若者で胆石というのは過去にあまり聞いたことが無いということです。

これはつまり、成人病は大人だけに限定された病気ではなく、若年者であっても肥満であれば、成人病のリスクが増えるということです。 これまでにも、成人病であるはずの2型糖尿病、高血圧、高コレステロールなどの症状が若者の間に見つかっています。 そして今回、これらに胆石が加わったというわけです。

英国家肥満会議の議長 David Haslam 教授は次のように述べています:
「成人になってから罹(かか)るような病気に若い頃から罹るということは、死ぬのも早いということです」