太っている人はやはり早死にだった

(2016年7月) "The Lancet" 誌に掲載されたハーバード大学などの研究によると、太っている人は早死にする傾向にあり、太っているほどその傾向が強まります。

研究の方法

1970~2015年にかけて世界各地で行われた239の大規模な研究のデータを分析しました。 各研究の追跡期間は平均14年間で、データに含まれる人数は1千万人超、死亡件数は160万件ほどでした。

このデータからまず、喫煙歴がある人・当初から慢性疾患を抱えていた人・追跡開始から5年以内に死んだ人を除外しました(*)。 そうして残った400万人分のデータを用いて、BMIと死亡リスクとの関係を調べました。
(*) 近年の研究に、太っている人の方が死亡リスクが低いという結果になったものが複数存在し議論を引き起こしていますが、研究チームは、そのような結果が①もともと持病があった人や、②喫煙者(体重は少ないが死亡率が高い)がデータに含まれていたためだと考えています。 そこで今回の分析では、このような人たちをデータから除外しました。
結果
死亡リスクが最も低かったのはBMIが健康的(22.5~25未満)なグループでした。 そして、BMIが25を超えてからはBMIが高くなるほどに死亡リスクが増加していました:
  • BMIが25~27.5未満: +7%
  • BMIが27.5~30未満: +20%
  • BMIが30~35未満: +45%
  • BMIが35~40未満: +94%
  • BMIが40~60未満: +200%(3倍)近く

痩せ過ぎの場合にも死亡リスクが増加していました。 肥満が死亡リスクに及ぼす影響は、高齢者よりも若い人、女性よりも男性で顕著でした。

死因別の分析
死因別の分析では、BMIが適正体重から5増えるごとに次のように死亡リスクが増加していました:
  • 死因を問わない: +31%
  • 心臓病や脳卒中: +49%
  • 呼吸器疾患: +38%
  • ガン: 19%