太っていて睡眠時間の長い人は大腸ガンに注意

(2013年5月) "Sleep" 誌に掲載されたハーバード大学の研究によると、特に肥満であったり日常的にイビキをかく人では、睡眠時間が長いほど直結腸(≒大腸)のガンのリスクが増加します。

研究の方法

この研究では、76,368人の女性(平均年齢53歳)と 30,121人の男性(平均年齢56歳)に、一日の睡眠時間やイビキなどに関するアンケートに回答してもらいました。

結果

これら10万人以上の人たちのうち、直結腸ガンと診断されたのは 1,973人でした。

肥満であるか、あるいは日常的にイビキをかいており、さらに一日の睡眠時間が9時間以上であるグループでは、肥満であるか、あるいは日常的にイビキをかいているが一日の睡眠時間が7時間のグループと比べて、直結腸ガンになるリスクが1.4~2倍程度高くなっていました。

米国睡眠医学会によると、必要な睡眠時間に個人差はありますが一般的に1日あたり7~8時間程度の睡眠が適当です。

解説

研究グループによると、睡眠時間が長いと直結腸ガンになる原因は閉塞性睡眠時無呼吸症(OSAS)で説明できると考えられます。 音の大きなイビキは睡眠時無呼吸症候群(SAS)によく見られる症状です。 OSASが引き起こす睡眠障害によって睡眠の質が下がるので眠たくなり、睡眠時間が増えている可能性があるというわけです。

OSASでは(呼吸が断続的に止まるので)断続的な低酸素血症が生じますが、過去に行われた動物実験で、このような断続的な低酸素血症が腫瘍の成長を促進することが示されています。

睡眠時無呼吸症候群とガンの関係は、スペインで行われた研究でも指摘されています。 こちらの研究ではガンの種類については述べられていません。