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肥満者は中年期以降における白質の萎縮が10年早い

(2016年8月) 脳は加齢に伴って萎縮してゆくものですが、"Neurobiology of Aging" 誌に掲載されたケンブリッジ大学などの研究によると、肥満者は普通体重の人よりも10年早い中年の時点で脳の白質に変化が生じ始めます。
白質
白質は脳の各領域を接続する組織で、領域間で情報を伝達するのに必要とされます。
研究の方法

20~87才の男女473人のデータを肥満者のグループと普通体重の人のグループに分けて、肥満と脳の構造の変化との関係を調べました。

結果

肥満者は普通体重の人に比べて白質の量が少なく、50才の肥満者の白質の量は60才の普通体重者と同程度でした。 BMIによる白質の量の差が生じ始めるのは中年期からでした。

IQへの影響は見られず

白質の量は肥満者と普通体重者で明確に差があったにも関わらず、IQについては両者の間で差がありませんでした。

解説
研究者によると、肥満者が体重を減らせば白質の量が普通体重者と同程度の量にまで回復するという可能性も十分考えられます。