閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

不健康な高齢者はビタミンDが欠乏していることが多い

(2016年11月) "Nutrients" 誌に掲載されたスウェーデンの研究で、不健康な高齢者はビタミンDが欠乏していることが多いという結果になりました。

研究の方法

75才以上の健康な高齢者169人のグループと、同じく75才以上の不健康な高齢者387人とでビタミンD血中濃度を比較しました。 血液サンプルは2月~4月にかけて、グループ間で採取時期のバラつきが同じとなるように採取しました。

不健康な高齢者は次の4つのタイプに分類されました:
  1. 脳卒中の患者(122人)
  2. 骨折の患者(133人)
  3. 年に4回以上、救急外来で診療を受けた患者(81人)
  4. 介護施設に長期間入居しいて外出もしない高齢者(51人)
結果
各グループにビタミンD血中濃度が50nmol/L(20ng/ml)未満の人が占める割合は次のようなものでした:
  • 健康な高齢者 - 13%
  • 脳卒中の患者 - 31%
  • 骨折の患者 - 49%
  • 救急外来の常連 - 39%
  • 外出しない高齢者 - 75%

健康な高齢者のビタミンD血中濃度は平均74nmol/Lで、公的な機関が定めるビタミンD欠乏症の基準(50nmol/L)よりも随分と高く、内分泌学会などが推奨する血中濃度(75nmol/L)に近い水準でした。

解説
研究チームによると、健康な高齢者のグループでビタミンD血中濃度が十分であることが多かった理由として次のようなものが考えられます:
研究の弱点
研究チームは今回の研究の弱点として以下を挙げています:
  • ビタミンD血中濃度を1回しか測定していない(血中濃度の変化を捉えられない)
  • 高齢者たちが日光にさらされる時間を調べていない。(太陽光に含まれる紫外線が肌に当たるとビタミンDが作られる)
  • 「健康な高齢者」のグループが他のグループより僅かに若かった。