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年を取ると人の名前を憶えるときにBGMが邪魔になる

(2015年2月) "The Gerontologist" 誌に掲載された Georgia Institute of Technology(米国)の研究によると、年を取るとBGMなどのノイズが人の名前を憶える際に妨げとなります。 若い人ではそのようなことはありません。

研究の方法

若者と高齢者(人数も年齢も不明)のグループに、音楽がかかっている時または音楽がかかっていない時に、複数の人の顔と名前のペアを憶えてもらい、数分後に再び顔と名前のペアを見せて、そのペアが最初の組み合わせと同じかどうかを答えてもらいました。

試験で使用された音楽は、エリック・クラプトンやジェファーソン・エアプレインなどの曲のほか、Music Rainと呼ばれる心理音響学の実験に用いられる音(人の発話に似た刺激を与える)でした。

結果

若者も高齢者も同様に音楽で気が散ると回答しましたが、BGMによって記憶が妨げられたのは高齢者のグループだけでした。 高齢者のグループでは、BGMまたは Music Rain が聞こえているときには、これらが聞こえていない時に比べて記憶力が覚えている名前の数が10%減っていました。

この結果には、カクテル・パーティー効果と呼ばれる現象(選択的注意の一種で、複数の音声やBGMが聞こえるパーティー会場で特定の会話にのみ集中するというもの)が関与していると思われます。

研究者は次のように述べています:
「年を取ると、自分に無関係な雑音を無視して集中するのが難しくなりますし、連想記憶力も衰えます。 相手の名前と、顔や以前に会ったシチュエーションとが一致しなくなります」
実用性
  • 高齢者施設において、何かを覚えるような活動をするときには静かな環境で行うようにする。
  • 年を取ってきたら、仕事のミーティングを喫茶店など騒がしい場所ではなく静かな場所で行うようにする。
  • 車を運転していて道に迷ったらBGMを消す。