しつこい腰背痛が頻繁に生じる女性高齢者は死亡リスクが高い

(2018年10月) "Journal of General Internal Medicine" に掲載されたボストン大学などによる研究で、頻繁に腰背痛(back pain)が生じる女性高齢者は死亡リスクが高いという結果になりました。
Eric J. Roseen et al. "Association of Back Pain with All-Cause and Cause-Specific Mortality Among Older Women: a Cohort Study"

研究の方法

65才以上(平均71.5才)の女性 8,321人を対象に、腰背痛が生じる頻度に関する聴き取り調査を2回(1986~1988年と 1989~1990年)行ったのち、14年間前後にわたり生存状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に 4,975人(56%)が死亡しました。

腰背痛の頻度に応じて4つのグループに分けたなかで腰背痛が最も少ない(腰背痛が生じることがない)グループの死亡率が53.5%だったのに対して、腰背痛が最も多い(しつこい腰背痛が頻繁に生じる)グループの死亡率は65.8%でした。

腰背痛が最も多いグループは腰背痛が最も少ないグループに比べて死亡リスクが24%増加するという計算になります。 この2つのグループの比較で、心臓病/脳卒中で死亡するリスクに限ると34%およびガンで死亡するリスクに限ると33%の増加でした。

腰背痛の頻度において中程度に分類される他の2つのグループ(しつこくない腰背痛が生じるグループと、しつこい腰背痛が生じるが頻繁ではないグループ)では、死亡リスクが増加していませんでした(腰背痛が最も少ないグループと死亡リスクに差がなかった)。

腰背痛と死亡リスク増加との関係には身体機能(歩く・椅子から立ち上がる・日常生活を遂行する)の低下が関与していると思われます。