太っている人はオレイン酸(オリーブ油に豊富)の摂取量が多いと膵臓ガンになるリスクが低い

(2018年7月) "Pancreatology" 誌に掲載されたイースト・アングリア大学(英国)などの研究で、BMIが高い人はオレイン酸の摂取量が多いと膵臓ガンになるリスクが低いという結果になりました。
Paul JR. Banim et al. "Dietary oleic acid is inversely associated with pancreatic cancer – Data from food diaries in a cohort study"

研究の方法

英国に住む40~74才の男女 23,658人を対象に、飲食の内容を7日間にわたり毎日記録させて食生活を把握したのち、平均8.4年間にわたり膵管ガン(最も一般的な膵臓ガン)の発生状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に88人が膵管ガンと診断されました。 診断時の年齢は平均72.6才でした。

オレイン酸の摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、膵管ガンになるリスクが71%低下していました。

ただしBMI別にデータを分けて分析すると、オレイン酸の摂取量が多い場合に膵管ガンのリスクが下がっていたのはBMIが25kg/mを超えている(肥満である)場合だけでした。

オリーブの木

解説

BMIは高インスリン血症のリスクに影響するので、オレイン酸は高インスリン血症のリスクを介して膵管ガンのリスクに影響するのかもしれません。

オレイン酸が豊富な食品

オレイン酸は一価不飽和脂肪酸の一種で、オリーブ油などの植物油に豊富に含まれています。

Wikipedia によると、オリーブ油が含有する脂肪酸の55~83%がオレイン酸です。 この数字は、キャノーラ油(菜種油)では61%、ピーナッツ油では47%、ひまわり油では30%です。

オリーブ油・キャノーラ油・ピーナッツ油はオレイン酸を成分として最も多く含みますが、ひまわり油はオレイン酸よりもリノール酸(リノレイン酸)を多く(59%)含みます。