オリーブ・オイルに加齢黄斑変性を予防する効果

(2016年8月) "Plos One" に掲載されたフランスの研究によると、オリーブ・オイルが加齢黄斑変性(AMD)の予防に有効かもしれません。出典: Olive Oil Consumption and Age-Related Macular Degeneration: The Alienor Study
加齢黄斑変性
加齢黄斑変性(AMD)は網膜が劣化する病気で、高齢者における視力低下や失明の主因となっています。 加齢の他に、遺伝や喫煙などもAMDのリスク要因です。
研究の方法
平均年齢73才の高齢者男女654人のデータを用いて、食用油の摂取量とAMDのリスクとの関係を調べました。 654人のうち268人が初期のAMD(*)で、56人が後期のAMDでした。
(*) 加齢性黄斑症(ARM)
食用油は次の6種類に分類されました: ①オリーブ・オイル、②オメガ3脂肪酸を多く含む油(*)、③オメガ6脂肪酸を多く含む油(†)、④混合オイル、⑤バター、⑥マーガリン

(*) 魚油や植物油

(†) 植物油
結果
オリーブ・オイル

AMDのリスクに影響しうる要因を考慮しつつデータを分析した結果、オリーブ・オイルを普段から使用しているというグループは、後期AMDである率が56%低くなっていました。 初期のAMDとオリーブ・オイルの常用とのあいだに統計学的に有意な関係は見られませんでした。

その他の油

オメガ3脂肪酸を多く含む油、オメガ6脂肪酸を多く含む油、混合オイル、バター、およびマーガリンの使用とAMDのリスクとのあいだに関係は見られませんでした。

解説
オリーブ・オイルにはオレイン酸(一価不飽和脂肪酸)が豊富に含まれていますが、一価不飽和脂肪酸とAMDのリスクについて調べた過去の研究で様々な結果(*)となっていることから、オリーブ・オイルに含まれるオレイン酸以外の微量成分にAMDを予防する効果があるのかもしれません。
(*) 一価不飽和脂肪酸の摂取量が多いとAMDのリスクが増加するという結果になったものが3つ、リスクが減るという結果のものが2つ、リスクに影響がないとするものが2つ。
初期のAMDとオリーブ・オイル摂取量とのあいだに関係が見られなかったことについて研究チームは、初期のAMDと後期のAMDとでリスク要因が異なるためではないかと述べています。