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オリーブオイルが糖尿病リスクの低減に有効?

(2014年1月) "Annals of Internal Medicine" に掲載されたスペインの研究によると、カロリー制限や運動習慣を実行しなくても地中海地方の食生活(メディテラネアン・ダイエット)を採用することで2型糖尿病になるリスクを減らせる可能性があります。 メディテラネアン・ダイエットでは、オリーブオイルや、果物、野菜、全粒穀物、魚を豊富に用います。

研究の方法

この研究では、心臓病のリスクが高い55~80才の男女 3,500人ほどを次の3つのグループに分けて約4年間にわたり追跡調査しました:

  1. エクストラバージン・オリーブオイルを用いたメディテラネアン・ダイエットを続けるグループ
  2. メディテラネアン・ダイエットを続けつつナッツ類を積極的に摂るグループ
  3. (比較対照用として)低脂肪食を食べるグループ

いずれのグループにも運動や減量の指示は特になされませんでした(自主的な運動や減量も禁止されなかった)。

①のグループのエクストラバージン・オリーブオイル摂取量は1日あたりテーブル・スプーンに3杯ちょっと、そして②のグループのナッツ類の摂取量は、ウォールナッツ、アーモンド、ヘーゼルナッツの3種類を1日あたり1オンス(30g程度)というものでした。

結果

追跡期間中に発生した糖尿病患者の数は、①のグループで80人、②のグループで92人、③のグループで101人でした。 糖尿病のリスクに影響する種々の要因を考慮した後の数字では、③の対照群に比べて糖尿病になるリスクが、①のオリーブオイルのグループでは40%、②のナッツ類のグループでは18%、それぞれ減少していました。 ①のグループの40%という数字は統計的に有意ですが、②のグループの18%という数字は有意ではありません。

付加情報

今回の研究はオリーブオイルと糖尿病リスクの相関関係を示しただけであって、オリーブオイルによって糖尿病リスクが下がることを証明したものではありません。 しかし仮にオリーブオイルによって糖尿病のリスクが下がっているのだとすれば、それはオリーブオイルの抗炎症作用と抗酸化作用のためだと考えられます。 参考記事: 糖尿病の発症に炎症が関わっていた

今回の研究によると、運動をしなくてもメディテラネアン・ダイエットに切り替えるだけで糖尿病になるリスクが下がると考えられますが、理論的には、メディテラネアン・ダイエットをしつつ運動もすることによって糖尿病のリスクをさらに下げることが出来ます。

今回の研究にはスペイン政府の機関(Institute of Health Carlos III)が資金を提供しているほか、メーカーがオリーブオイルとナッツ類を提供しています。 スペインはオリーブオイルの輸出国なので、スペイン政府による資金提供の背後にはオリーブオイルの消費を促進しようという意図があるのでしょう。
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