(2017年6月) "International Journal of Rheumatic Disease" に掲載されたカイロ大学(エジプト)の研究によると、イブプロフェンをエクストラバージン・オリーブオイル(以下「EVOO」)と同時に使用することでイブプロフェンの薬効が強くなる可能性があります。
イブプロフェンはNSAID(非ステロイド系抗炎症薬)と呼ばれるタイプの解熱鎮痛剤の一種で、市販の風邪薬の成分としても用いられています。
研究の方法
ビール酵母とカラギーナンを用いて人為的に発熱や炎症を生じせしめた132匹のマウスに、次のいずれかを投与して解熱効果および抗炎症効果を比較しました:- EVOOのみ(体重1kgあたり8mL)
- イブプロフェンのみ(体重1kgあたり40mgまたは100mg)
- EVOOとイブプロフェンの両方
結果
EVOOのみでもイブプロフェンのみでも解熱と抗炎症の効果がありましたが、EVOOとイブプロフェンの両方を投与した場合のほうが効果が優れていました。
逆に言えば、オリーブオイルを食べたときにイブプロフェンを規定量で服用するとイブプロフェンの効果が強くなりすぎるということかもしれません。