オリンピック選手は引退後に苦労する

(2012年9月) ヨーテボリ大学(スェーデン)などの研究によると、オリンピックに出場するほどのエリート・アスリートが、引退後の新しい人生に適応するのに四苦八苦することは珍しくありません。 競技人生において重要であった性質が一般人としての生活では、あまり役に立たないため、見当識障害・抑鬱・自信喪失・病気になることがあります。

スポーツで大成した選手は、スポーツ以外の場面でも通用する性質を獲得しているように思いますが、今回の研究で実はそうではないことが明らかになりました。

この研究では、スェーデン、スイス、米国、オーストラリアの元オリンピック選手たちと面談しました。 これらの選手たちは、2008年の北京オリンピックまたは2010年のバンクーバー冬季オリンピックの出場選手です。

競技人生において獲得した特質の中には、忍耐力や組織力などのように引退後の生活にも非常に役立つものがあります。 しかし、完全主義・過剰な競争心・自己中心・屈従などの性質は会社・学校・家庭などの一般社会ではマイナスにもなりかねません。

元オリンピック選手のなかには、競技人生において超えてきたどんな壁よりも引退後の生活への適応の方が難しいと語る人もいました。