オメガ3脂肪酸は週に1回まとめて摂取するのが効果的?

(2015年7月) "Nutirients" 誌に掲載されたディーキン大学(オーストラリア)の研究によると、オメガ3脂肪酸は毎日摂取するよりも週に1回まとめて摂取する方が体内で効率的に利用される可能性があります。
Samaneh Ghasemifard, Andrew J. Sinclair, Gunveen Kaur, Paul Lewandowski and Giovanni M. Turchini. What Is the Most Effective Way of Increasing the Bioavailability of Dietary Long Chain Omega-3 Fatty Acids - Daily vs. Weekly Administration of Fish Oil? Nutrients 2015, 7(7), 5628-5645; doi:10.3390/nu7075241 (Licensed under CC BY 4.0)
研究の背景

オメガ3脂肪酸の摂取方法としては、魚油を豊富に含む魚を週に1~2回食べるとか、EPAとDHAのサプリメントを毎日250~500mgほど服用するなどが推奨されていますが、オメガ3脂肪酸を毎日少しずつ摂取するのと週に数回大量に摂取するのとどちらが効果的であるのかはわかっていませんでした。

研究の方法
18匹のマウスを次の3つのグループに分けました:
  1. 長鎖オメガ3脂肪酸(オメガ3脂肪酸の中でも動物性食品に含まれるもの)を与えられないグループ
  2. 長鎖オメガ3脂肪酸をコンスタントに毎日与えられるグループ(オメガ3脂肪酸の含有量が0.7%のエサを毎日)
  3. 1と同じ量の長鎖オメガ3脂肪酸を週に1度大量に与えられるグループ(オメガ3脂肪酸の含有量が4.9%のエサを週に1度)(*)
(*) 研究チームは3のグループの1回あたりのオメガ3脂肪酸摂取量を2のグループの7倍にすることを意図していましたが、計算ミスのために実際には5倍でした。

そして6週間後に、体内に存在するオメガ3脂肪酸の量を検査および比較ました。

結果

摂取されたオメガ3脂肪酸(EPA、DPA、DHA)の70%超はβ酸化に向けられており、利用可能な成分として残るのは25%未満に過ぎませんでした。

β酸化されるオメガ3脂肪酸の割合は、毎日コンスタントに与えたグループで84%だったのに対して、週に1度大量に与えたグループでは75%でした。 そして、利用可能な成分として残る割合は、毎日コンスタントに与えたグループで15%だったのに対して、週に1度大量に与えたグループでは23%でした。

結論

この結果から、研究チームの予想に反して、オメガ3脂肪酸は毎日コンスタントに摂取するよりも週に1度大量に摂取する方が体内で効率的に利用されるのだと思われます。 ただし、ヒトでも同様の結果になるとは限りません。

参考までに、0.7%のオメガ3脂肪酸含有量というのは体重70kgのヒトが毎日 1,012 mgを摂取するのに相当します。 したがって今回の結果をそのままヒトに当てはめるならば、オメガ3脂肪酸を毎日1g摂取するよりも、5gを週に一度摂取する方が効果的ということになります。