オメガ3脂肪酸の健康効果(その他の健康効果)

骨粗鬆症

骨粗鬆症がある65才超の女性を被験者として行われ、EPAとγリノレン酸(オメガ6脂肪酸の一種)のサプリメントを服用したグループではプラシーボを服用したグループに比べて、3年間における骨量の減少が緩和されるという結果になった研究があります。 サプリメントを服用したグループでは、骨密度が増加する女性も多く見られました。

この研究の他にも、オメガ3脂肪酸の摂取がカルシウムの体内量増加と骨の強化に有益であるとする研究が複数存在します。 ただしその一方で、オメガ3脂肪酸が骨の強化に有効ではないという研究もあります。

生理痛

魚油が生理痛(月経困難)にも有効であることを示す研究が2つあります。 オメガ3脂肪酸の持つ抗炎症作用によるものだと思われます。

睡眠障害

"Sleep Medicine" 誌(2016年1月)に掲載された研究で、脂肪分が多い(オメガ3脂肪酸を豊富に含む)魚を頻繁に食べる人は睡眠の質が良いという結果になっています。 子供にDHAを16週間服用させることで睡眠時間が長くなり、夜中に目覚める回数も減るという結果になった研究もあります。

口内炎

被験者数50人の小規模なランダム化比較試験において、オメガ3脂肪酸を1日1g(3回に分けて)を半年にわたって服用したところ、3ヶ月間服用した時点で、口内炎の数、痛みの程度、治るまでに要する期間において効果が見られました。

紫外線アレルギー

光線過敏性皮膚炎のある男女13人を被験者とする臨床試験で、魚油のサプリメントを飲むことによって紫外線への過敏症を軽減できました。 ただし、皮膚に塗るタイプの日焼け止めの方が紫外線によるダメージから皮膚を守る効果が強いという結果でした。

喘息

喘息に対するオメガ3脂肪酸の効果を調べた研究は複数存在しますが、それらの結果は一致していません。 小規模ながら信頼性の高い臨床試験(29人の子供が参加)に、魚油(EPAおよびDHA)を10ヶ月間にわたって服用したグループで喘息の症状が緩和されるという結果になったものがありますが、他の大部分の研究ではオメガ3脂肪酸の喘息に対する効果は認められていません。

リウマチ

魚油を服用することによって起床時の強張りや関節の圧痛が緩和されることが多くの研究で示されています。 リウマチの薬の効果を増幅する(服用量を減らせる)作用も期待できます。 ただし、リウマチの薬のようなリウマチの進行(関節の破壊)を遅くする効果は、オメガ3脂肪酸には期待できないでしょう。

魚を食べる習慣は関節リウマチの予防にも有効かもしれません。

乾癬

40人の乾癬患者を被験者とする試験で、処方薬に加えてEPAを服用したグループのほうが、処方薬だけのグループよりも経過が良好でした。 ただし、これより大きな試験では、乾癬に魚油が有効では無いという結果になっています。

ダイエット

2015年に発表された研究で、中高年女性がオメガ3脂肪酸を服用するとカロリーを消費しやすい体質になるという結果になっています。 2016年に "PLOS ONE" に掲載されたナポリ大学の研究によると、オメガ3脂肪酸にはミトコンドリア(細胞の発電所にあたる)の燃費を悪化させてカロリー消費量を増やす効果があります。