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オメガ6脂肪酸の発ガン性をビタミンE が促進し緑茶抽出物が抑止する

(2014年4月) 複数の動物実験により、植物油などに含まれるオメガ6脂肪酸にガンを促進する作用のあることが指摘されていますが、"AACR Annual Meeting 2015" において、オメガ6脂肪酸によるガン促進作用を抑止する効果を3種類の抗酸化物質で調べた結果が発表されています。

この研究では、ビタミンE、緑茶ポリフェノール類、αリポ酸(ホウレン草やブロッコリーに含まれている)という3種類の抗酸化物質を対象に、オメガ6脂肪酸で処理した肝臓の細胞に対する効果を調べました。 調査の結果は次の通りです:
  • ビタミンE
    ビタミンE は、オメガ6脂肪酸によるガン促進作用を抑止するどころか促進していました。 化学物質と DNA をつないで遺伝子変異の原因となる「アダクト」と呼ばれる構造が(オメガ6脂肪酸により)形成されるのをビタミンE が促進していたのです。
  • 緑茶ポリフェノール類
    その一方で、緑茶ポリフェノール類には、オメガ6脂肪酸によるガン促進作用を抑止する効果がありました。 オメガ6脂肪酸に由来する「アダクト」(ビタミンE が形成を促進するのとは別種のもの)の形成が、緑茶ポリフェノール類によって減少していたのです。
  • αリポ酸
    抗ガン作用があることで知られているαリポ酸ですが、今回の研究では、上述の2種類の「アダクト」への影響は見られませんでした。
ビタミンE によって形成を促進されるアダクトは DHHedA と呼ばれるもので、今回の研究で新たに発見されました。 このアダクトは、ヒトにもマウスにも存在します。 一方、緑茶ポリフェノール類によって形成を阻害されるアダクトは γ-OHPdG と呼ばれ従来から知られていました。

肝臓ガンを発症しやすいように遺伝子改造されたネズミを用いた実験で、緑茶ポリフェノール類がγ-OHPdG の形成を阻害し、ビタミンE が DHHedA 形成を促進することが確認されました。 また、アダクトへの作用は見られなかったαリポ酸ですが、エサにαリポ酸を混ぜた(たぶん肝臓ガンの)ネズミは、ビタミンE や緑茶ポリフェノール類をエサに混ぜたネズミに比べて、寿命が長くなっていました。 その理由は不明です。

「今回の研究によって、オメガ6脂肪酸が健康にとって有害である理由が少し明らかになった」と研究者は述べています。