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ビール350ml缶×6本を週1ペースで飲むだけで糖尿病のリスクが増加

(2017年11月) "Journal of Epidemiology" に掲載された蔚山大学校(韓国)の研究によると、ときどきであっても大量に飲酒すると糖尿病のリスクが増加する恐れがあります。

研究の方法

韓国に在住で糖尿病の病歴がない30才以上の男女1万9千人弱(1万1千人ほどが女性)の①飲酒習慣と②空腹時血糖異常や糖尿病の有無を調べ、この2点の関係を分析しました。

「大量飲酒」の定義

今回の研究では、1回の飲酒の機会におけるアルコール摂取量が男性では70g以上、女性では50g以上となる場合を「大量飲酒」とみなしました。

参考までに「大量飲酒」の他の定義は、WHO(世界保健機関)が「1回の飲酒で60g以上のアルコールを摂取すること」というもので、NIAAA(米国立アルコール乱用・依存症研究所)が「男性では70g、女性では56gのアルコールを2時間未満のうちに摂取すること」というものです。

ビール350mlに含まれるアルコールの量は約14gですから、男性がビールを350ml缶で5本飲むだけで大量飲酒が成立します。

結果

飲酒の頻度が月に1回以下で大量飲酒をすることもないグループに比べて、飲酒習慣があるグループでは次のようにリスクが増減していました(カッコ内の「g/月」はアルコールの平均摂取量):

男性

空腹時血糖異常のリスク

  • 大量飲酒を毎月2~4回(352g/月): +51%
  • 大量飲酒を毎週2~3回(1,214g/月): +79%
  • 大量飲酒を毎週4回以上(2,492g/月): +124%
2,492g/月という飲酒量は、ビール350ml缶を毎日6本ほど飲むのに相当します。

糖尿病のリスク

  • 大量飲酒を毎月2~4回: +112%
  • 大量飲酒を毎週2~3回: +78%
  • 大量飲酒を毎週4回以上: +198%
  • 大量でない飲酒を毎週4回以上(804g/月): +93%

女性

空腹時血糖異常のリスク

  • 大量飲酒を毎月2~4回(228g/月): +51%
  • 大量飲酒を毎週2~3回(832g/月): +219%
  • 大量飲酒を毎週4回以上(2,103g/月): +123%
  • 大量でない飲酒を毎月2~4回(74g/月): +28%

糖尿病のリスク

  • 大量でない飲酒を毎月2~4回: -82%

まったくお酒を飲まない人たち

飲酒の頻度が月に1回以下で大量飲酒をすることもないグループと、飲酒歴が無いグループや以前はお酒を飲んでいたが現在はまったく飲まないというグループとでは、空腹時血糖異常のリスクにも糖尿病のリスクにも違いが見られませんでした(男性でも女性でも)。