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片脚立ちテストで無症候性の脳卒中や認知障害の有無を判定

(2014年12月) "Stroke" 誌に掲載された京都大学ゲノム医学センターの研究によると、片脚で数十秒間立っていられるかどうかというテストによって、脳卒中や認知障害の兆候が出ていない時点においてリスクの有無をいち早く判定できるかもしれません。

研究の方法

平均年齢67才の男女 1,387人(女性841人、男性546人)に両目を開いたまま片脚で1分間立つよう努力してもらうというテストを行いました。 テストは2回行い、成績が良かった方をデータとして採用しました。 さらに、MRI(磁気共鳴映像法)を用いて脳の小血管疾患の兆候を評価しました。

結果
片脚で立っていられる時間が20秒以下のグループでは、脳に小血管疾患すなわち無症候性の小梗塞(ラクナ梗塞や微小出血など)が存在しているリスクが増加していました:
  • ラクナ梗塞による病変部が複数存在するグループでは、34.5%が片脚でバランスを取るのが困難だった。
  • ラクナ梗塞による病変部が1つ存在するグループでは、16%が片脚でバランスを取るのが困難だった。
  • 微小出血による病変部が複数存在するグループでは、30%が片脚でバランスを取るのが困難だった。
  • 微小出血による病変部が1つ存在するグループでは、15.3%が片脚でバランスを取るのが困難だった。

全体的に見て、高齢の人、高血圧の人、頚動脈(内膜中膜肥厚のことだと思います)が厚い人に脳の小血管疾患が見られる傾向にありましたが、これらの共変数(年齢・高血圧の有無・頚動脈の厚さのことでしょう)を考慮に入れて分析すると、片脚で立っていられる時間が短い人は小血管疾患を抱えていることが多いという関係が浮かび上がりました。 さらに、片脚で立っていられる時間が短い人は認知機能も低い傾向にありました。

微小血管疾患は、脳の動脈に生じた微小血管障害によって動脈が柔軟性を失い、血流が阻害されるために起こります。 一般的に、微小血管疾患のリスクは加齢により増加します。