医療・健康 3行半ニュース(2018年7月)

7月31日(火)
人口密度と死亡リスク。 オランダの中規模都市に住む1万人を23年間にわたり追跡調査して人口密度と死亡リスクの関係を調べたところ、人口密度が高いと死亡リスクが少し高かった。 人口密度が高くても徒歩や自転車での(マイカーによらない)移動が活発な場合には、死亡リスクの増加が抑制されていた。 (Health & Place
7月30日(月)
お婆ちゃんになってもフェロモンでモテモテという事例。 カイガラムシは、メスが年を取って生殖能力をほぼ完全に失った後にも、大量のフェロモンを放出してオスを魅惑する。 これは、生殖能力が衰えきったメスが「私はぴちぴちギャルです」という偽りのシグナルをフェロモンで雄に伝えるということである。 お年を召したメスの放つ偽の色気にまんまと誘き寄せられたオスは、生殖能力が低いメスを相手に生殖行為を行うという生産性が低いことをするハメになりかねない。(Biology Letters
抗酸化物質のサプリメントは筋肉痛の緩和に効果がない? 抗酸化物質のサプリメントの筋肉痛軽減効果を調べた50の試験のデータ(被験者の人数は合計 1,089人。年齢は16~55才。女性128人)を分析したシステマティック・レビューで、大量の抗酸化物質を服用しても運動後6~96時間における筋肉痛の軽減に効果が無い(運動してから24時間後および72時間後)か、効果があっても臨床的に無意味な程度でしかない(運動してから6・48・96時間後)という結果だった。 さらに、50の試験の大部分はデータとしての信頼性が低~中程度だった。(British Journal of Sports Medicine
7月29日(日)

ビタミンDと心臓病や脳卒中 (レビュー) ビタミンDは皮膚が日光にさらされると合成される脂溶性のビタミンであり、カルシウムの代謝において重要な役割を果たすほか心血管疾患(心臓病や脳卒中)にも関与している。

ビタミンDと心血管疾患の関係を調べた研究の多くでは(ビタミンDが心血管の健康に有益であるという)関係が示されているが、肝心のランダム化比較試験(RCT)の中にはビタミンDが心血管の健康に有益でないという結果になったものもある。

RCTの結果が一致しないのは、被験者の状態・(当初の)ビタミンD血中濃度・ビタミンDサプリメントの用量・投与期間・投与形態などが試験により異なるためかもしれない。 (Maturitas
7月27日(金)
コーヒーのヘビー・ドリンカーは膵炎になりにくい (メタ分析) 4つの観察研究の35万人分のデータを分析したメタ分析で、コーヒーをたくさん飲む習慣がある人(ヘビー・ドリンカー)はヘビー・ドリンカーでない人に比べて、膵炎のリスクが22%低かった。 (Digestive Diseases and Sciences
タンパク質の摂取量は前立腺ガンのリスクに影響しない? (メタ分析) 12の研究論文(コホート研究8つ、ケース・コントロール研究3つ、ランダム化比較試験1つ)のデータ(人数は 286,245人、症例数は 13,483件)を分析したメタ分析で、タンパク質の摂取量が最大のグループと最少のグループとで前立腺ガンのリスクに差が見られなかった。 動物性タンパク質と植物性タンパク質とに分けて分析しても同様だった。 ただし、欧米で行われた研究が大部分なのでアジアの研究がもっと必要。 (World Journal of Surgical Oncology
7月26日(木)
紅茶を飲む習慣と認知機能の低下とのあいだに関係見られず。 米国に住む65才以上(平均72才)の男性 3,844人を対象に、紅茶を飲む習慣を尋ねたうえで認知機能を7年間ほどの期間を空けて2回調べたところ、紅茶を飲む習慣(毎週あるいは毎日)の有無と認知機能が低下するリスクや低下幅とのあいだに関係は見られなかった。 (Journal of Alzheimer's Disease

食事脂肪の摂取量は結腸ガン患者の再発リスクや死亡リスクに影響しない? ステージ3の結腸ガンで補助化学療法を開始したばかりの患者 1,011人を7年間前後にわたり追跡した調査で、結腸ガンと診断された後の食事脂肪の摂取量と結腸ガンの再発リスクや死亡リスク(死因は問わない)との間に関係が見られなかった。

食事脂肪の種類別(動物性・植物性・飽和脂肪・一価不飽和脂肪・多価不飽和脂肪・トランス脂肪)に分析しても同様の結果となった。 (Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention
7月23日(月)
食生活などのライフスタイルとメンタル・ヘルスとの関係に男女差? ソーシャル・メディアを利用して行われたネット調査(調査された人数は不明)で、食生活が欧米型(一般的には赤身肉・脂質・糖類の摂取量が多い食生活)の男性はメンタル面での問題(たぶん抑鬱・不安・ストレスなど)が生じていることが多く、食生活がメディテラネアン・ダイエットに近くライフスタイルが地中海地域のものに近い女性は心身の状態が良好であることが多いという結果だった。

今回の結果を見ると、男性は何らかの栄養が不足しさえしなければ心身の状態が良好であるのに対して、女性が心身の状態の良好さを達成するにはバランスの取れた食生活と健康な生活習慣の両方が必要なのかもしれない。 (Nutritional Neuroscience

マイカー通勤のサイド・ガラスから差し込む日光で肌が老化。 自動車で通勤する50才超の韓国人男女15人の皮膚の色合いなどを顔の左側と右側とで比較したところ、顔の左側のほうが右側よりも(特に眼窩の下とコメカミで)メラニン色素沈着の度合いが強くシワも多かった。 (Skin Research and Technology

韓国は左ハンドルなので運転席が車の左側に位置し、顔の右側よりも左側のほうがサイドガラスから差し込む日光によくさらされる。
7月22日(日)

ネクタイを絞めると脳への血流が減少。 "Neuroradiology" 誌に掲載された研究で、30人を2つのグループに分け、ネクタイを絞めた状態または絞めていない状態でMRIを用いて脳と頸動脈の血流の様子を調べたところ、ネクタイを絞めていると脳への血流が7.5%減少していた。

ネクタイは「ウインザー・ノット」という締め方で、少し不快に感じる程度に締めた。 ネクタイを絞めた時間は15分間。

健康な人の場合、脳への血流が10%ほど減少すると体調に異変(めまい・頭痛・吐き気など)が生じ始めるが、人によっては(特に喫煙者や高齢者では)7.5%の減少でもそのような異変が生じる可能性がある。 (The Conversation
7月21日(日)

「骨吸収/骨形成の血中マーカーは野菜・果物の摂取量の変化に右往左往」というタイトルと「野菜・果物の摂取量で骨吸収/骨形成の血中マーカーを自由自在に(?)操れた」というタイトルを思いついたんだけど、どっちが面白いかな? 平均年齢32才の男女29人(女性20人)に、①果物と野菜の摂取量を抑えた所定の食生活の日々を6週間、②普段の食事に加えて果物を360~560gおよび野菜を450~759g余分に食べる日々を8週間、③果物と野菜の摂取量を抑えた所定の食生活の日々をさらに6週間、そして④普段の食生活を8週間という順序で食生活を切り替えさせたところ...

果物と野菜を控えた時期には試験開始の時点に比べて、骨吸収(骨の分解吸収)を示す血中物質(CTX)が増える一方で、骨形成を示す血中物質(BAP)が減った。

そして、果物と野菜の摂取量を増やした時期には果物と野菜を控えた時期に比べて、CTXが減る一方でBAPが増えた。

また、リコピン(トマトの成分として有名なカロテノイド)の血中濃度が高いとCTXが少なくBAPが多いという関係が見られた。 そして、カロテノイド血中濃度は野菜・果物の摂取量に応じて増減していた。

今回の結果から、果物や野菜の摂取量を増やすのが骨の健康(骨粗鬆症の予防)に有益となることが期待される。 (British Journal of Nutrition
7月20日(金)

糖尿病とガンのリスクとの関係は女性のほうが少し顕著 (メタ分析) 2千万人近くの男女のデータ(コホート数は121。糖尿病の症例数は100万件超)を分析したメタ分析で、糖尿病患者は非患者に比べてガン(種類は問わない)のリスクが、女性では27%および男性では19%高いという結果だった。

男性の糖尿病患者に比べて女性の糖尿病患者はガンのリスクが6%ほど高いという計算になる。 ガンで死亡するリスクに関しては男女間で差が見られなかった。

ガンの種類別では、女性糖尿病患者は男性糖尿病患者よりも口腔・胃・腎臓のガンおよび白血病のリスクが高かった。 肝臓ガンは女性よりも男性の糖尿病患者でリスクが高かった。 (Diabetologia
7月19日(木)

夕食~就寝までの経過時間と前立腺ガン/乳ガンのリスクの関係。 スペインで行われたケース・コントロール研究で、夕食の直後に就寝する人に比べて夕食後2時間以上が経過してから就寝する人は前立腺ガンのリスクが26%低いという結果だった。 乳ガンでも16%のリスク低下だったが、統計学的な有意性に問題があった(95% CI: 0.67–1.06)。

夕食を9時前に食べる人と10時以降に食べる人との比較でも同様の結果(9時前だとリスクが低い)だった。

この研究では、前立腺ガン患者621人および非患者872人、ならびに乳ガン患者 1,205人および非患者 1,321人のデータを分析した。 (International Journal of Cancer
プロバイオティクスに鬱病患者の炎症を改善する効果? (レビュー) 軽度の炎症が慢性的に持続していると鬱病になりやすかったり鬱病の症状が重くなったり鬱病治療の効果が出にくかったりする可能性があるが、鬱病患者によく見られる炎症の治療にプロバイオティクス(≒乳酸菌)を利用できるかもしれない。 ただし、プロバイオティクスの抗鬱効果に関する研究は十分であるとは言えない。 このレビューでは 2017年9月までに発表された研究に目を通した。 (Brain, Behavior, and Immunity
7月17日(火)

生物(動植物)の多様性と健康・幸福。 「生物の多様性」「(生物の)種類の豊富さ」「ヒトの健康」「メンタル・ヘルス」「幸福」といったキーワードで選出したこれまでの研究に目を通したところ...

(お住まいの地域の)生物の種類が多様であると幸福であったり健康であったりすることが多く、生態系の多様性が豊かであると免疫系の調節が良好であることが多いことが示されていた。

生物の多様性(自然の豊かさ)は、暑さ・騒音・大気汚染の緩和といった生態系サービス(ヒトが生態系から受ける利益)を介して、ヒトの心身の健康に寄与するのだと考えられる。

生物が媒介する疾患(例. 蚊が媒介する感染症)については、生物の多様性が豊かである場合に増加するというデータと、生物の多様性が乏しい場合に増加するというデータの両方が存在した。 (British Medical Bulletin
7月15日(日)

気分(幸せ/悲しい)と音楽の好み。 中国で行われた研究で被験者たちを特定の気分(悲しい/幸せ/普通)へと誘導して音楽の嗜好との関係を調べたところ...

悲しい気分のときにはスロー・テンポで悲しい曲を、そして幸せな気分のときにはテンポが早く幸せな感じの曲を聴きたくなる傾向にあった。 ただ、普通の気分のときに普通の曲を聴きたいというわけでもなかった。

また、幸せな気分のときや普通の気分のときに悲しい曲は嫌がられたが、悲しい気分のときに楽しい曲は嫌がられなかった。 (Cognitive Processing
7月14日(土)

脂肪分が多い食事で食事量が増える? マウスの一群をいくつものグループに分けて、脂質・タンパク質・糖質の含有量が様々に異なる(脂質8.3%~80%、タンパク質5~30%、ショ糖5~30%)29種類のエサを食べさせたところ...

脂質含有量が多いエサを食べさせた場合にのみマウスの食事量が増えて太った。 ただし、脂質含有量が60%を超える辺りから(おそらく食事量が増えないために)太らなくなった。

このように食事量が増えて太ったマウスでは、セロトニン受容体のほか視床下部のドーパミンやオピオイドのシグナル伝達経路に関与する遺伝子の発現量が増大していた。

マウスの食事量は原則的にタンパク質摂取量ではなくカロリー摂取量を目安として決定されるが、脂質に関する快楽主義的な要因(食事のもたらす喜び)がこの原則に優先され得る。 ショ糖ではこのようなことは起こらない。 (Cell Metabolism
7月13日(金)

ケールだけじゃなく他のアブラナ科野菜にも目を向けよう? ケール(Brassica oleracea var. acephala)はブロッコリーなどと同じアブラナ科の野菜で、「スーパーフード」として人気があり「最も健康的な野菜」の1つとして挙げられこともしばしばである。

アブラナ科の野菜が健康に有益であることに関しては科学的なエビデンスが存在するが、ケールが他のアブラナ科の野菜よりも健康効果において優れている理由は科学的には示されていると考えるに足る根拠は存在しない。(Critical Reviews in Food Science and Nutrition
7月12日(木)

皮膚の役割の教科書的まとめ。 皮膚の主な役目は環境に対するバリア機能の提供であり、表皮(皮膚の上層)は①細菌・ウイルス・毒素・カビ・刺激物・アレルゲンの体内への侵入を防いだり制限したりする、②紫外線を吸収する、③機械的な力(身体が何かに当たるなど)によるダメージを減らすといった役目を持つ。

皮膚にはバリア機能の提供だけでなく、肉体から水分・イオン・代謝物の類が失われるのを抑制するという役割もある。

皮膚がどのような環境的要因にさらされるかは生活習慣や職業により異なる。 また、皮膚のバリア機能の品質やバリア機能が破られたことに対する過敏さは、個々人の遺伝子と後生学的な状態(遺伝子の働き具合)により異なる。 (Experimental Dermatology
7月11日(水)

エナジードリンクの効果と危険性。 エナジードリンクの販売促進において謳われるエナジードリンクの効果(活力増進)の大部分はカフェインによるものである可能性が高い。 カフェイン以外の成分(ビタミン類やハーブ抽出物など)の効果は不透明である。

エナジードリンクは他のソフト・ドリンクに比べてカフェイン含有量が多いため、カフェインに弱い体質の人はエナジードリンクによるカフェイン中毒に注意が必要である。 エナジードリンクとアルコールの併用も深刻な結果を招くことがあるのでオススメできない。 (Current Nutrition Reports
日光の神経変性疾患への効果はビタミンD合成によるものではない? アデレード大学の研究グループが "Nutritional Neuroscience" 誌に発表したシステマティック・レビューによると、日光浴が多発性硬化症・パーキンソン病・アルツハイマー病などの神経変性疾患に対して有効であるにしても、その効果は日光に含まれる紫外線により体内で合成されるビタミンDによるものではなく、紫外線それ自体(脳内の分子的なプロセスへの作用)によるものかもしれない。 (The University of Adelaide

マルチビタミンを飲んでいても心臓病や脳卒中で死亡するリスクは下がらない。 1970年1月~2016年8月のうちに発表された18の研究(臨床試験または前向きコホート研究)のデータ(人数は200万人、研究期間は平均9年間ほど)を分析したメタ分析で、マルチビタミンのサプリメントを服用していても心臓病や脳卒中で死亡するリスクは下がらないという結果だった。

心臓病や脳卒中の発症リスクはマルチビタミンを服用している場合に12%低下していたが、臨床試験のデータに限って分析すると発症リスクとマルチビタミン服用との間に関係が見られなかった。 ( Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes
7月9日(月)
穀類の摂取量と体脂肪が関与するガンになるリスクとの関係。 米国に住む18才以上の男女 3,184人を 1991~2013年にかけて調査したところ、全粒穀物や精白穀物の摂取量と体脂肪が関与するガンになるリスクとの間に関係が見られなかったが、乳ガンに限ると全粒穀物の摂取量が多い場合に乳ガンになるリスクが40%ほど低下していた。(Nutrition and Cancer

泥風呂に線維筋痛症の症状を緩和する効果。 九州大学病院(別府病院)の研究チームが、線維筋痛症の患者7人に1ヶ月間にわたり泥風呂に毎日入浴(泥風呂の温度は40℃、1回あたりの入浴時間は10分間)させたところ...

泥風呂を満喫したグループは泥風呂に入らなかったグループに比べて、主観的な痛みの程度が平均で1/4ほどにまで緩和され、血液検査の結果にも色々な変化が見られた。 泥風呂に線維筋痛症患者の炎症と筋萎縮を防ぐなどの効果が期待できる。 (Molecular and Cellular Biochemistry
7月8日(日)

座って過ごす時間が長いと増大する炎症を食生活で緩和できるかも。 欧州で行われた研究によると、座って過ごす時間が長いと炎症(酸化ストレス)が増大するが、メディテラネアン・ダイエットや抗酸化物質が豊富な食生活でそれを緩和できるかもしれない。 食生活が劣悪であると逆に、座って過ごす時間の悪影響が増幅される恐れがある。

この研究では、欧州に住む13~17才の子供618人を対象に、アンケート調査で食生活などの生活習慣について尋ねたりしたほか血液検査を行って全身的に生じる低レベル炎症の程度を調べた。 (European Journal of Nutrition
7月7日(土)
認知機能の維持に最適の食生活は? 食生活と脳の老化や認知機能との関係を調べ過去5年間のうちに発表された研究に目を通したところ、食生活がメディテラネアン・ダイエットやDASHといった食事法に近い場合よりもMINDという食事法に近い場合のほうが脳の若々しさが維持されやすく認知機能の低下が遅いという結果だった。 (Current Nutrition Reports
7月6日(金)

マンガン摂取量と2型糖尿病のリスク。 中国に住む20~74才の男女1万人ほどを4~5年間ほどにわたり追跡調査したコホート研究で、マンガンの摂取量が多い人は2型糖尿病になりにくいという結果だった。 マンガン摂取量が6~7mg/日程度の場合に2型糖尿病のリスクが最低だった。

マンガンの摂取により酸化ストレスが軽減されるために2型糖尿病のリスクが下がるのかもしれない。 マンガン摂取量と2型糖尿病リスクの関係に、抗酸化物質であるマンガンSOD(スーパーオキシド・ディスムターゼ)の増加と酸化ストレスのバイオマーカーである8-ヒドロキシグアノシンの減少が統計学的に関与していた。また、マンガンの摂取量が多いと2型糖尿病のリスクが低いという関係は抗酸化物質が豊富な食生活をしている人で顕著だった。 (Diabetologia
7月2日(月)
ADHDにはポリフェノール類が良い? (レビュー) ADHD(注意欠陥・多動障害)の症状には慢性的な炎症と酸化ストレスが関与している可能性がある。 ADHDの薬物治療にはデメリットが存在するので、栄養的なアプローチにより「免疫系の状態」や「酸化物質/抗酸化物質のバランス」を整えるのがADHDに対して有効かもしれない。 例えばポリフェノール類は、抗酸化能力と免疫調節効果の両方があるので、ADHDの治療への利用に向くと思われる。 ポリフェノール類は果物・野菜・緑茶・赤ワインなどに豊富に含まれている。(Nutrients
7月1日(日)

IBD治療にウコンの成分クルクミンが有望 (レビュー) ウコン(ターメリック)の成分であるクルクミンのクローン病や潰瘍性大腸炎といった炎症性腸疾患(IBD)への効果を調べたこれまでの研究に目を通したところ...

クルクミンが色々な受容体・成長因子・転写因子・サイトカイン・酵素・遺伝子に作用して、COX-1・TNFα・インターフェロンγ・iNOS・NFκBなど炎症プロセスに関与する色々な分子を抑制することがわかった。

こうした様々な分子は、炎症疾患において炎症性サイトカインを有益な方向に調節してくれるので、IBDの治療にクルクミンを活用できるかもしれない。

ただし、IBDの治療にクルクミンを利用する際の適切な用量を今後の研究で調べる必要がある。 クルクミンが体内で吸収されにくい点にも考慮が必要。 (Journal of Medicinal Food