医療・健康 3行半ニュース(2018年4月)

4月19日(木)

抑鬱を抱える母親の子供は言語性IQが低い。 チリに在住の母子900組ほどを対象に行われた調査("Child Development" 誌に掲載)で、母親に抑鬱が生じている子供は言語性IQ(言語を使った思考力や表現力)が低いことが明らかになった。

母親の抑鬱の程度や子供にそそぐ愛情を調べたり、子供が1・5・10・16才のときのIQを検査したりしたところ、子供が5才の時点での言語性IQの平均値が、母親に抑鬱が生じていない子供では7.78点(19点満点)だったが、重度の抑鬱に苦しむ母親の子供では7.30点だった。 研究者によると、7.78点と7.30点という言語性IQの差は非常に大きい。

抑鬱を抱える母親の子供の言語性IQが低いのは、母親が子供に愛情を注がなかったり、子供の発育を助ける玩具や本などを与えなかったりするためだと考えられる。(カリフォルニア大学サンディエゴ校
4月18日(水)

ビタミンDの補給はガンの予防や生存率向上に効果なし? これまでの研究でビタミンD不足によりガンのリスクが増加することが示されているが、ランダム化比較試験のみを集めたシステマティック・レビューで、ビタミンDの補給がガンの予防にも生存率の向上にも効果が無いという結果になった。

ビタミンDのみを12ヶ月以上にわたり補給する場合の効果を調べた30の研究(2017年3月までに発表されたランダム化比較試験)のデータ(被験者数は合計1万9千人弱)を分析したところ、ビタミンDを補給した場合としなかった場合とでガンの発症リスクにもガンに関連して死亡するリスクにも差が見られなかった。 ビタミンDの服用を開始する時点でのビタミンD血中濃度やビタミンDの用量などによる違いも見受けられなかった。(American Journal of Clinical Nutrition
4月17日(火)
子供の間食の頻度と肥満リスクの関係は2才未満で明確。 米国に住む1~5才児 4,669人を対象とする調査で過去24時間における間食の回数と肥満の有無の関係を調べたところ、間食の平均回数は1日あたり2~3回で、肥満の子供は間食が多い傾向にあった。 年齢層別に見ると「間食回数が多いと肥満であることが多い」という傾向が明確だったのは2才未満で、2才~5才では間食の回数が2~3回の場合とそれより多い場合とで肥満率に差が見られなかった。 (Obesity
4月16日(月)

高齢者の昼寝は1時間未満がよい。 昼寝が夜の本格的な睡眠に及ぼす影響を知りたくて、台湾に住む高齢者50人を対象に聴き取り調査を行ったところ、昼寝の長さが1時間を超えると夜間の睡眠に次のような影響が生じていた: ①就寝時間が遅くなる、②睡眠時間が短くなる、③眠りが浅くなる。

昼寝は午後12時から13時に多発していた。 昼寝の睡眠時間は1~2時間が多かった。 昼寝をしたくなる理由は次のようなものだった:「やることがない」「だるい」「夜によく眠れない」「極端な気象(酷暑や厳寒?)」

今回の結果に基づき研究チームは「お年寄りの昼寝の時間は1時間未満にするのがよい」と結論付けている。 夜に眠れないから昼寝するのか昼寝するから夜に眠れないのかについては今後の研究で調べる必要がある。(Geriatric Nursing
4月15日(日)

ビタミンC摂取量が多い人は骨が丈夫。 食事から摂取するビタミンCの量と骨密度・骨折リスク・骨粗鬆症リスクとの関係を調べた過去の複数の研究(2017年2月までに発表されたもの)のデータを分析したところ、ビタミンC摂取量が多いと骨密度が高く、骨粗鬆症のリスクが33%低いという結果だった。 ただし、ビタミンC摂取量と骨折リスクとの間には統計学的に有意な関係が見られなかった。(British Journal of Nutrition

ビタミンCを豊富に含む食品は、オレンジ・レモン・グレープフルーツなどの柑橘類やピーマン・ブロッコリー・キャベツ・トマト・ジャガイモなどの野菜。
4月14日(土)
睡眠の質が低い閉経後の肥満女性はインスリン抵抗性が高いことが多い。 米国の研究で、2型糖尿病ではない閉経後の肥満女性347人(平均年齢57.5才)の睡眠の質(布団に入ってから寝付くまでの所要時間が30分を超える・熟睡できない・(夜によく眠れないために)昼間に眠気を感じる)とインスリン抵抗性を調べたところ、睡眠の質が最も低いグループは他のグループよりもインスリン抵抗性が高い(糖尿病のリスクが高い)という結果だった。 (Metabolic Syndrome and Related Disorders
食生活の質が高い場合に限り頻繁な食事で体が引き締まる? 韓国で行われた研究で、食生活の質が高い(各種の栄養素を十分に含む食事をしている)場合にのみ頻繁に食事をする人はBMI・体脂肪率・ウェストサイズといった肥満の指標の数値が低いという結果になった。 この研究では、アンケート調査により19~93才の男女7千人弱(男女比はほぼ同じ)の食生活を調べた。(British Journal of Nutrition