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医療・健康 3行半ニュース(2018年4月)

4月28日(土)

イエ蚊もジカ・ウイルスを媒介? ジカ・ウイルスを媒介するのはシマ蚊の仲間だけだとこれまで考えられていたが、フロリダ大学の研究で、イエ蚊の一種である熱帯イエ蚊(Culex quinquefasciatus)の唾液中からもジカ・ウイルスが検出された。 熱帯イエ蚊は米国南部・アフリカ・東南アジア・ブラジルなどの熱帯/亜熱帯地域に住む。

熱帯イエ蚊が実際にジカ・ウイルスを媒介するか否かは今後の研究で確認する必要があるが、当初、ジカ・ウイルスを媒介するのは熱帯シマ蚊(Aedes aegypti)だけだとされていたのが、日本にも多いヒトスジシマ蚊(Aedes albopictus)もジカ・ウイルスを媒介する可能性が最近になり明らかになっているので、日本に生息するアカイエ蚊(Culex pipiens pallens)もジカ・ウイルスを媒介する恐れがあるということになるかもしれない。

ジカ熱は 1947年にウガンダで発見されて以来、日本を含む世界39ヶ国で感染が報告されている。 ジカ熱の症状はデング熱ほどひどくはないが、妊婦が感染すると生まれる子供が小頭症になるリスクが増加するため妊婦は感染に要注意が必要。
4月27日(金)
セリアック病患者のIBS症状軽減にプロバイオティクスが効果。 グルテン・フリーの食生活を続けているがIBS(過敏性大腸症候群)的な症状が生じているセリアック病患者109人を2つのグループに分けて一方のグループにのみ6週間にわたりプロバイオティクス(数種類の菌を混合)を服用させたところ、プロバイオティクスを服用したグループでは乳酸菌やビフィズス菌などが増加(糞便検査に基づく推定)しIBSの症状も軽減された。副作用の報告はなかった。("Journal of Clinical Gastroenterology")
重層を飲んでリウマチなどの自己免疫疾患の炎症を緩和できる? 重曹(炭酸水素ナトリウム)を溶かした水をヒトやネズミに飲ませると、胃酸が増えて脾臓(免疫系の一部)の中皮細胞が脾臓に「免疫反応を緩和するように」というメッセージを伝える。 これにより炎症が抑制されると考えられる。 重曹を毎日飲むことでリウマチなどの自己免疫疾患の炎症を緩和できるかもしれない。 試験では2週間ほど飲んだ模様。 重曹の用量は不明。("オーガスタ大学")
4月25日(水)

卵を食べる量が多くても心臓病や脳卒中のリスクは増えない? 中国在住の2万8千人を10年間近くにわたり追跡した調査で、卵を食べる量と心血管疾患(心臓病・脳卒中)で死亡するリスクとの間に関係が見られなかった。 卵を食べる量が週に1個未満のグループと週に7個以上のグループとで、心血管疾患全体・虚血性心疾患・脳卒中いずれのリスクにおいても差がなかった。

この研究のデータを過去の類似研究のデータと併せて分析しても概ね同様の結果だったが、脳卒中に限り卵をよく食べる場合に9%のリスク低下だった。("European Journal of Nutrition")

自閉症の症状緩和にCoQ10のサプリが有効? 自閉症の子供90人を被験者とする試験で、コエンザイムQ10(CoQ10)のサプリメント(1日30mgまたは60mg)を100日間にわたり服用させ続けて、その100日間の前後で酸化ストレスのマーカーの血中濃度を調べたり子供の振る舞いについて親やベビーシッターに尋ねたりしたところ、CoQ10を毎日60mg(30mg×2回)服用させた場合に、CoQ10の血中濃度が上昇し酸化ストレスおよび自閉症の症状の程度(Childhood Autism Rating Scale で評価した)が改善していた。 胃腸のトラブルや睡眠障害も改善した。("Psychiatry Research")

自閉症の病態生化学的メカニズムには酸化ストレスが関与している可能性がある。 CoQ10は抗酸化効果が期待されている物質。参考: 「健康食品」の安全性・有効性情報 CoQ10はサプリメントも市販されている。 Childhood Autism Rating Scale の評価項目は対人関係・コミュニケーション能力・物まね行動・恐怖心/神経質の程度など。
4月22日(日)
体をよく動かす乳ガン患者は炎症が少ない。 乳ガンの治療を受けてから1年目の乳ガン患者138人(平均年齢55才)を対象に、身体活動量(加速度計で計測した)と血中CRP濃度(全身的な炎症の程度)を何度か調べたところ、中程度の激しさの身体活動(MVPA)の量が多い患者のほうが少ない患者よりもCRP血中濃度が低かった。 個々の患者で時系列的に比較しても、MVPAが多い時期のほうが少ない時期よりもCRP血中濃度が低かった。("Annals of Behavioral Medicine")
4月21日(土)
この親にしてこの子あり。 ビタミンD的にも。 韓国に住む1万超の家族(2万8千人超)を調べた研究で、ビタミンD血中濃度に影響する要因全体のうちに「家族に共通する環境(生活習慣など)」という要因が占める割合が39%であるという計算になった。 残りの61%の要因のうち57%は「個人的な(家族を構成する個々の人に独自の)環境」で、4%は「遺伝子」だった。 両親がビタミンD不足であると子供(特に19才未満の子供)もビタミンD不足であることが多かった。("European Journal of Clinical Nutrition")
4月20日(金)

高齢者の転倒の予防にはビタミンDよりも運動。 US Preventive Services Task Force(USPSTF)が17日に発表したレポートによると、骨粗鬆症でもビタミンD欠乏でもない高齢者の転倒を予防するうえでは運動(バランス力のトレーニング・柔軟体操・有酸素運動・筋力トレーニングなど)が有益であり、ビタミンDのサプリメントの効果はあまり期待できない。 また、運動よりもビタミンDサプリメント(特に大量の服用)のほうが有害となるケースが多い。

このレポートでは、骨粗鬆症でもビタミンD欠乏でもなく自宅で暮らしている65才以上の高齢者を対象に運動やビタミンDサプリメントなどの対策と転倒および転倒による怪我や死亡のリスクとの関係を調べたこれまでの研究をまとめている。

2012年にUSPSTFが発表した同様のレポートとの違いはビタミンDの扱い。 2012年のレポートではビタミンDサプリメントの服用が運動と同程度に推奨されていた。 2012年のレポートではビタミンD不足の高齢者も分析に含めていた。("JAMA")
4月19日(木)

抑鬱を抱える母親の子供は言語性IQが低い。 チリに在住の母子900組ほどを対象に行われた調査("Child Development" 誌に掲載)で、母親に抑鬱が生じている子供は言語性IQ(言語を使った思考力や表現力)が低いことが明らかになった。

母親の抑鬱の程度や子供にそそぐ愛情を調べたり、子供が1・5・10・16才のときのIQを検査したりしたところ、子供が5才の時点での言語性IQの平均値が、母親に抑鬱が生じていない子供では7.78点(19点満点)だったが、重度の抑鬱に苦しむ母親の子供では7.30点だった。 研究者によると、7.78点と7.30点という言語性IQの差は非常に大きい。

抑鬱を抱える母親の子供の言語性IQが低いのは、母親が子供に愛情を注がなかったり、子供の発育を助ける玩具や本などを与えなかったりするためだと考えられる。(カリフォルニア大学サンディエゴ校
4月18日(水)

ビタミンDの補給はガンの予防や生存率向上に効果なし? これまでの研究でビタミンD不足によりガンのリスクが増加することが示されているが、ランダム化比較試験のみを集めたシステマティック・レビューで、ビタミンDの補給がガンの予防にも生存率の向上にも効果が無いという結果になった。

ビタミンDのみを12ヶ月以上にわたり補給する場合の効果を調べた30の研究(2017年3月までに発表されたランダム化比較試験)のデータ(被験者数は合計1万9千人弱)を分析したところ、ビタミンDを補給した場合としなかった場合とでガンの発症リスクにもガンに関連して死亡するリスクにも差が見られなかった。 ビタミンDの服用を開始する時点でのビタミンD血中濃度やビタミンDの用量などによる違いも見受けられなかった。(American Journal of Clinical Nutrition
4月17日(火)
子供の間食の頻度と肥満リスクの関係は2才未満で明確。 米国に住む1~5才児 4,669人を対象とする調査で過去24時間における間食の回数と肥満の有無の関係を調べたところ、間食の平均回数は1日あたり2~3回で、肥満の子供は間食が多い傾向にあった。 年齢層別に見ると「間食回数が多いと肥満であることが多い」という傾向が明確だったのは2才未満で、2才~5才では間食の回数が2~3回の場合とそれより多い場合とで肥満率に差が見られなかった。 (Obesity
4月16日(月)

高齢者の昼寝は1時間未満がよい。 昼寝が夜の本格的な睡眠に及ぼす影響を知りたくて、台湾に住む高齢者50人を対象に聴き取り調査を行ったところ、昼寝の長さが1時間を超えると夜間の睡眠に次のような影響が生じていた: ①就寝時間が遅くなる、②睡眠時間が短くなる、③眠りが浅くなる。

昼寝は午後12時から13時に多発していた。 昼寝の睡眠時間は1~2時間が多かった。 昼寝をしたくなる理由は次のようなものだった:「やることがない」「だるい」「夜によく眠れない」「極端な気象(酷暑や厳寒?)」

今回の結果に基づき研究チームは「お年寄りの昼寝の時間は1時間未満にするのがよい」と結論付けている。 夜に眠れないから昼寝するのか昼寝するから夜に眠れないのかについては今後の研究で調べる必要がある。(Geriatric Nursing
4月15日(日)

ビタミンC摂取量が多い人は骨が丈夫。 食事から摂取するビタミンCの量と骨密度・骨折リスク・骨粗鬆症リスクとの関係を調べた過去の複数の研究(2017年2月までに発表されたもの)のデータを分析したところ、ビタミンC摂取量が多いと骨密度が高く、骨粗鬆症のリスクが33%低いという結果だった。 ただし、ビタミンC摂取量と骨折リスクとの間には統計学的に有意な関係が見られなかった。(British Journal of Nutrition

ビタミンCを豊富に含む食品は、オレンジ・レモン・グレープフルーツなどの柑橘類やピーマン・ブロッコリー・キャベツ・トマト・ジャガイモなどの野菜。
4月14日(土)
睡眠の質が低い閉経後の肥満女性はインスリン抵抗性が高いことが多い。 米国の研究で、2型糖尿病ではない閉経後の肥満女性347人(平均年齢57.5才)の睡眠の質(布団に入ってから寝付くまでの所要時間が30分を超える・熟睡できない・(夜によく眠れないために)昼間に眠気を感じる)とインスリン抵抗性を調べたところ、睡眠の質が最も低いグループは他のグループよりもインスリン抵抗性が高い(糖尿病のリスクが高い)という結果だった。 (Metabolic Syndrome and Related Disorders
食生活の質が高い場合に限り頻繁な食事で体が引き締まる? 韓国で行われた研究で、食生活の質が高い(各種の栄養素を十分に含む食事をしている)場合にのみ頻繁に食事をする人はBMI・体脂肪率・ウェストサイズといった肥満の指標の数値が低いという結果になった。 この研究では、アンケート調査により19~93才の男女7千人弱(男女比はほぼ同じ)の食生活を調べた。(British Journal of Nutrition