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医療・健康 3行半ニュース(2016年11月22日)

スウェーデンで行われた研究で、脂肪分が少ない魚をよく食べる男性脳卒中で死ぬことが多い(80%のリスク増加)という結果に。 ただし、魚食量と脳卒中リスクの関係が認められたのが一人暮らしの男性に限られていたこともあり、研究チームは今回の結果が一人暮らしの男性に共通する要因が影響したためだと考えている。 女性では魚の摂取量と脳卒中による死亡リスクとの間に関係は見られなかった。 ("Nutrition Journal")
ショウジョウバエを用いた実験によると、食後に眠くなるのは食事に含まれるタンパク質と塩分のためかもしれない。 スクリプス研究所(フロリダ)による研究。 ("eLife")

Cancer Research UK の調査により、英国では11~18才の子供が糖類の使われた清涼飲料水(以下「ソーダ」)を1年間のうちに飲む量が平均で浴槽1杯分(80リットル)であることが明らかになった。 4~10才の子供は浴槽半杯分。 参考までに、日本の浴槽の容量は200リットル程度。

1年あたりのソーダ摂取量が、11~18才の子供では 77,380g、4~10才の子供では 36,500gだった(清涼飲料水1gを1mlとみなした)。
分岐鎖アミノ酸(BCAA)を分解する能力が損なわれていると2型糖尿病になりやすい可能性がある。 ケンブリッジ大学の研究で、2型糖尿病の患者にはBCAAの量が多くなる遺伝子の持ち主が多いことがわかった。 2型糖尿病のリスクへの影響が特に強かったのはPPM1Kと呼ばれる遺伝子。 この遺伝子はBCAAの分解において重要となる調節因子をエンコードする。 BCAAの代謝をターゲットとする治療により糖尿病を予防できるようになるかもしれない。 ("PLOS Medicine")

リー・フラウメニ症候群における腫瘍の予防に糖尿病治療薬のメトホルミンが有効かもしれない。 リー・フラウメニ症候群のマウスにメトホルミンを使用したところ、腫瘍の発生率が下がり生存期間が向上した。 リー・フラウメニ症候群の患者を被験者とする予備的な試験でも、メトホルミンによりミトコンドリア代謝が阻害されて腫瘍増殖に対抗するためのシグナル伝達が活性化されることを確認した。

リー・フラウメニ症候群とは、乳ガンなどのリスクが増加するという遺伝性の病気。 この病気では腫瘍抑制遺伝子p53に異常が生じる。p53はミトコンドリア代謝の増加にも関与している。 ("Journal of Clinical Investigation")

アミノ酸の一種であるシスチンが枯渇するとトリプル・ネガティブ乳ガンの細胞が速やかに死滅する。 乳ガン細胞がシスチンを利用できないようにするのがトリプル・ネガティブ乳ガンの治療に有効かもしれない。 デューク大学の研究。

シスチン枯渇による乳ガン細胞が死滅は「上皮間葉転換」という腫瘍細胞が転移に用いるプロセスにより引き起こされる。 このプロセスがトリガーする細胞シグナル伝達経路に、シスチンが枯渇すると腫瘍細胞の速やかな死滅を直ちに引き起こす作用がある。 今回の発見は「上皮間葉転換」を用いる他のガンの治療にも予防できる可能性がある。 ("Oncogene")