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医療・健康 3行半ニュース(2016年12月21日~30日)

12月30日(金)

子供をスイミング・スクールに通わせても喘息のリスクは増加しない? スイミング・スクールへの参加と喘息の関係について調べた7つの研究のデータ(データに含まれる人数は合計5千人超)を分析したメタ分析で、スイミング・スクールに通っていると喘息のリスクが増えるとは言えないという結果にはなった。

スイミング・スクールへの参加によって喘息のリスクが40%超減るという結果になった研究があるかと思えば、リスクが2倍超に増えるという結果になった研究もあった。("Pediatrics International")
妊娠中にDHA・EPAを補給すると生まれる子供の喘息リスクが低下。 妊娠27週目以降の女性695人に長鎖オメガ3脂肪酸(DHAとEPA)のサプリメント(2.4g/日)またはプラシーボを服用してもらい、その後生まれた子供が5才になるまで追跡調査したところ、DHA・EPAを服用したグループはプラシーボのグループに比べて、子供が喘息になるリスクが31%低かった。 DHA・EPAによる喘息リスク低下は、DHA・EPAが不足していた妊婦で顕著だった(54%のリスク低下)。("New England Journal of Medicine")

鉄欠乏性貧血の人には難聴が多い。 21~90才の米国人男女30万人超(平均年齢50才、43%が男性)のデータを分析したところ、鉄欠乏性貧血がある人では各種の難聴(聴覚消失を含む)のリスクが2.4倍に増加していた。 感音性難聴に限ると1.8倍だった。

30万人超のうち鉄欠乏性貧血が見られたのは 2,274人で、このグループにおける各種難聴の有病率は3.4%(感音性難聴に限ると1.1%)だった。 これに対して鉄欠乏性貧血ではないグループでは、各種難聴の有病率が1.6%(感音性難聴に限ると0.7%)だった。("JAMA Otolaryngology-Head & Neck Surgery")
12月29日(木)
屋内禁煙法の施行後には、喘息ために救急病棟で診療を受ける子供が減少。 米国各地の20の病院から得たデータに基づく調査で、飲食店・ホテル・職場での喫煙を禁止する法律が施行された後に、喘息ために救急病棟で診療を受ける子供の数が減っていることが明らかになった。 施行から1年目では8%の減少に過ぎなかったが、2年目には13%、3年目には17%の減少だった。 屋内禁煙法が施行されていない地域では、このような減少は見られなかった。 (" Annals of Allergy, Asthma & Immunology")
12月27日(火)
大腸ガンの原因の12%は肉の食べ過ぎ。 カナダのアルバータ州で行われた調査に基づく研究で、大腸ガン(結直腸ガン)の12%およびガン全体の1.5%赤身肉と加工肉(ベーコン、ハム、ソーセージなど)の食べ過ぎ(おそらく500g以上/週)によるものであるという結果になった。 大腸ガンの原因が赤身肉の食べ過ぎでにあると思われるケースは男性に多く(13.6%~17.9%)、女性に少なかった(1.6%~2.1%)。 ("CMAJ Open")
12月26日(月)
中高生の食欲喪失と不眠症は自殺の兆候? 日本に住む12~18才の中高生 18,250人を対象に行ったアンケートの結果を用いて食欲喪失と自殺念慮(自殺を検討したり計画したりすること)および自傷の関係を分析したところ、食欲喪失が見られる子供はそうでない子供に比べて、自殺念慮のリスクが5.5倍、自傷のリスクが4.1倍に増加していた。 不眠症でも同様の関係が見られ、それぞれ5.5倍3.5倍のリスク増加だった。 ("Appetite")
12月21日(水)
睡眠時間が長いと認知機能が悪化しやすい。 10の観察研究のデータを分析したメタ分析で、睡眠時間が普通の場合に比べて睡眠時間が長い場合には、認知機能が低下するリスクが42%、認知障害が生じるリスクが38%、認知症になるリスクが42%高かった。 ("Neuroepidemiology")
加工肉を頻繁に食べる人は喘息が悪化しやすい。 971人の成人男女の食生活を調査したのち何年間かにわたって喘息の状況を調べたところ、加工肉を食べることが最も少ない(週に1回以下)グループに比べて、加工肉を食べることが最も多いグループは、喘息の症状が悪化するリスクが76%高かった。 加工肉の製造に使用される亜硝酸塩が気道の炎症に関与している可能性が考えられる。("Thorax")
ブドウで窒息死する子供が意外に多い。 ブドウが子供の喉に詰まった3つのケース(5才児・2才児・生後17ヶ月の幼児)が "Archives of Disease in Childhood" に報告された。 子供の窒息死の原因の半分は食品で、ブドウは子供が食品で窒息死する原因としてホットドッグと菓子類に続いて第3位だが、ブドウが窒息死の原因となることはあまり知られていない。