コンテンツの利用をお考えの方は引用・転載をするときのルールをご確認ください。
Copyright (c)2013-2017 最新健康ニュース All Rights Reserved.

医療・健康 3行半ニュース(2016年12月7日~9日)

12月9日(金)

食生活が健康的な慢性腎疾患患者は死亡率が低い。 7つの研究のデータ(合計 15,285人)を分析したところ、6つの研究において食生活が健康的な慢性腎疾患(CKD)患者は死亡リスクが20~30%低いという結果だった。

健康的な食生活とは、野菜・果物・魚・豆類・全粒穀物を積極的に食べ、赤身肉・塩分・糖類を控えめにするという食生活。 健康的な食生活と、CKDが末期腎不全(ESRD)へと進行するリスクとのあいだには関係が見られなかった。

CKD患者にリン、カリウム、タンパク質、ナトリウムといった栄養素を個別的に制限することを指示しても、指示に従うのが困難ということもあって効果が限定的であるというデータがある。 そこで、個々の栄養素の摂取量をコントロールするよりも、食生活全体を健康的にするほうが効果的なのではないかと考えられ始めている。 ("Clinical Journal of the American Society of Nephrology"

2億5千万年前の腫瘍。 ワシントン大学の研究チームが、ゴルゴノプス亜目に属する2億5500万年前の哺乳類の顎の化石において「集合性歯牙腫」に似る状態が見られたことを報告している。 研究チームは次のように述べている: 「ヒトから非常に離れた種類の哺乳類に歯牙腫が見られたことから、もっと原始的な脊椎動物にも歯牙腫が生じていた可能性がある」 ("JAMA Oncology"

集合性歯牙腫はミニサイズの歯が複数生じるという病気のことで、普通の歯が歯牙腫に吸収されることもある。一般的な腫瘍だが原因はよくわかっていない。
12月8日(木)

脂肪摂取量が多いとガンの転移が促進される? マウスに口腔ガンの一種を植えつけるという実験で、普通のエサを与えられているマウスでは30%ほどのみで腫瘍の転移が生じたのに対して、高脂肪のエサを与えられているマウスでは80%で転移が生じた。

普通のエサを与えられているマウスに口腔腫瘍を注射するという実験でも、注射する前の腫瘍をパルミチン酸(パーム油などに含まれる脂肪)で2日間にわたり処理しておくと、転移が生じる率が1.5~2倍に増加した。 パーム油は加工食品にもよく用いられている。 脂肪による転移の促進には、CD36と呼ばれるタンパク質が関与している。 ("Nature"
妊娠中にカフェインを摂取しても生まれる子供がADHDになるリスクは増えない。 11才の子供 3,485人のを調査したところ、妊娠中(何週目であっても)にカフェインを摂取していたか否かと生まれた子供が注意欠陥・多動性障害(ADHD)になるリスクとの間に関係は見られなかった。 妊娠中にカフェインを摂取していた女性の割合は8~9割(妊娠週齢により異なる)。 ("*The BMJ*"
12月7日(水)

スポーツ選手はテロメアが長い。 スポーツ選手61人(平均27才、男性54%)と運動習慣がない若者64人(平均29才、男性52%)とで老化の指標であるテロメアの長さを比べたところ、性別や年齢にかかわらずスポーツ選手の方がテロメアが長かった。

適度な運動習慣があるとテロメアが短くなりにくいというデータが増えつつあるが、スポーツ選手が行うような激しい運動のテロメアへの影響については議論が継続中。("International Journal of Sports Physiology and Performance"

加工肉と発酵食品の摂取頻度が高いと頭頸部ガンのリスクが増加。 中国に住む頭頸部ガン(舌や顎、耳の下などにできるガン)患者921人と健常者806人の食生活を調べたところ、加工肉(ソーセージやハムなど)や発酵食品(定義は不明)を頻繁に食べる人で頭頸部ガンのリスクが高く、果物を頻繁に食べる人ではリスクが低かった。

加工肉による頭頸部ガンのリスク増加は喫煙者で顕著だったが、野菜で頭頸部ガンのリスクが減っていたのも喫煙者だけだった。 非喫煙者では、卵の摂取頻度が高い場合にリスクが減っていた。 ("Cancer Epidemiology"