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医療・健康 3行半ニュース(2月12日~14日)

2月14日(火)
既婚者はストレス・ホルモンが少ない。 21~55才の健康な成人男女572人を調べた調査で、既婚者は未婚者や離婚者に比べてストレスのホルモンであるコルチゾールの血中濃度が低いことが明らかになった。 結婚している人に比べて結婚していない人のほうが精神的なストレスに多くさらされるのだと考えられる。 コルチゾールは人体に備わる炎症調節機能に干渉し、様々な病気を促進し得る。("Psychoneuroendocrinology")
2月13日(月)

適度な頻度で飲酒する肺ガン患者は死亡リスクが低い。 香港に住む80才以下の肺ガン(原発性)患者1千人ほどの食生活と予後の関係を調べた研究(追跡期間は中央値で9.1ヶ月間)で、週に1~3日お酒を飲む場合には全く飲酒しない場合に比べて肺ガンで死亡するリスクが18%低下していたが、飲酒頻度がそれよりも多い場合には飲酒しない場合と死亡リスクが同じだった。

揚げ物や保存食品(具体的には不明だが、論文中に亜硝酸塩という言葉が出てくるので恐らく缶詰や加工肉)を食べることが多い患者は、肺ガンで死亡するリスクが20%高かった。 野菜・果物・肉を食べる頻度は肺ガンで死亡するリスクに影響していなかった。("Chinese Journal of Cancer ")

早期の乳ガン患者の睡眠時間が長くても、9時間以上で安定していれば予後は悪くない。 早期の乳ガンの患者3千人ほどの睡眠状況を調べたのち予後を15年間ほど追跡調査した米国の研究で、1晩あたりの睡眠時間が7~8時間のグループに比べて、睡眠時間が9時間以上のグループは乳ガン再発リスクや乳ガンにより死亡するリスクが50%ほど高かった。

しかし詳しく分析してみると、このようにリスクが増加しているのは睡眠時間が9時間を境目として長くなったり短くなったりしている患者だけで、睡眠時間が安定的に9時間以上の患者では、乳ガン再発リスクや乳ガンにより死亡するリスクは増えていなかった。("Breast Cancer Research and Treatment")
リンゴや梨を食べる人は糖尿病になりにくい。 リンゴや梨の摂取量と2型糖尿病になるリスクとの関係について調べた5つの前向きコホート研究のデータ(データに含まれる人数は23万人近く、2型糖尿病の発症件数は1万4千件超)を分析したところ、リンゴや梨の摂取量が多い(あるいは食べる習慣がある?)人は2型糖尿病になるリスクが18%低いという結果になった。 研究チームの計算によると、リンゴや梨を食べる量が1週間あたり1食分増えるごとに、2型糖尿病になるリスクが3%低下する。("Food and Function")
2月12日(日)

2型糖尿病の患者は魚を適度に食べると心臓の健康に良さそう。 45~84才の2型糖尿病患者 2,225人を最長で15年間にわたり追跡調査したスウェーデンの研究で、1ヶ月のうちに魚を3回を超えて食べるグループは3回以下しか食べないグループに比べて心筋梗塞のリスクが40%低いという結果になった。 脳卒中のリスクについてはグループ間で違いが見られなかった。

総死亡リスクに関しては魚を食べる頻度とリスクとの間に明確な関係は見られなかったが、冠動脈疾患(心筋梗塞もそのうちの1つ)で死亡するリスクに限ると、魚を週に1回以上2回未満食べるというグループは、魚を食べる回数が週に1回未満のグループに比べてリスクが47%低かった。 魚を食べる回数が2回以上3回未満になると、魚を食べる回数が週に1回未満のグループに比べたときのリスク低下の統計学的有意性が失われた。("Clinical Nutrition")