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医療・健康 3行半ニュース(3月1日~21日)

3月21日(火)
ビタミンEやセレンのサプリメントは認知症の予防に効果なし。 平均年齢67.5才の男性 7,540人を被験者とし5年間ほどをかけて行われた臨床試験で、ビタミンEやセレン(セレニウム)のサプリメントを服用していても認知症の発症リスクに違いは生じないという結果になった。 ("JAMA Neurology"
3月16日(木)

運動習慣と乳酸とガンのリスク。 コロラド大学ボルダー校などの研究チームが執筆し "Carcinogenesis" に掲載された論文によると、筋肉を使ったり体が糖を代謝したりしたときに生じる乳酸がガンの発生や拡散に関与している可能性がある。

運動習慣のある人がガンになりにくいのも、運動習慣があると体が乳酸を上手に処理できるためかもしれない。 逆に、糖類の摂取量が多いうえに運動不足だと乳酸が蓄積してガンになりやすくなる恐れがある。(コロラド大学ボルダー校
3月3日(金)

酸化ストレスと転倒リスク。 平均年齢78才の高齢者266人の血液を検査したのち転倒の発生状況を20ヶ月間ほどにわたり追跡調査したところ、酸化ストレスの指標であるマロンジアルデヒド血中濃度が高いほど転倒するリスクが高かった。 マロンジアルデヒド血中濃度に応じてデータを4つのグループに分けて転倒リスクを比較したところ、マロンジアルデヒド血中濃度が最も高かったグループは最も低かったグループに比べて、転倒リスクが2.47倍だった。 マロンジアルデヒドと同じく酸化ストレスの指標であるインターロイキン-6の血中濃度に関しては、転倒リスクとのあいだに関係が見られなかった。 追跡期間中に119人が転倒した。("Journal of the American Geriatrics Society")

酸化ストレスとは、活性酸素種(ROS)と抗酸化物質の バランスが崩れてROSが過剰となった状態のこと。 酸化ストレスの緩和には食生活の改善が有効かもしれない。
3月1日(水)
子供を作ろうとしない既婚者は性別を問わず道徳的に低く評価される。 米国で大学生197人(女性147人)を対象とする調査を行ったところ、子供を作らないことを選択する既婚者(男性または女性)が道徳的に低く評価されることが明らかになった。 子供を作らない人に対して抱かれる感情は、怒り・非難・嫌悪だった。(インディアナ大学

食事から摂るビタミンEの量が多いと肺ガンになることが少ない。 11の研究の43万人超のデータ(症例数は4千件超)を用いたメタ分析で、食事から摂るビタミンEの量が多いと肺ガンになることが16%少ないという結果になった。 食事から摂るビタミンEの量が2mg/日増えるごとに肺ガンになるリスクが5%下がるという計算になる。 ("Asia Pacific Journal of Clinical Nutrition")

ビタミンEは菜種油・大豆油・オリーブ油などの植物油に豊富に含まれている。 植物油の種類によって含有するビタミンEの種類が異なり、種類によって肺機能への影響が異なるという研究もある。

ビタミンEのサプリメントに関してはこれまでに、肺ガンのリスクが増える恐れがあるという結果になった研究や、生活習慣によって肺炎になるリスクが増えたり減ったりするという結果になった研究がニュースになっている。