楽天的な人の方が心臓が健康的

(2015年1月) "Health Behavior and Policy Review" 掲載されたイリノイ大学の研究で、楽天的な人の方が心臓が健康的だという結果になりました。

研究の方法
この研究では、米国の6つの地域に住む45~84才の男女 5,100人(白人38%、黒人28%、ラテン系22%、中国系12%)の11年分のデータを用いました。 データには次の情報が含まれていました:
  • 心血管(心臓と血管)の7つの健康尺度(血圧・BMI・空腹時血糖値・血中コレステロール値・食事内容・運動量・喫煙習慣)
    7つの健康尺度とは、「心臓に良いライフスタイルが腎臓にも良い」に出てくる "Life's Simple 7" のこと。
  • メンタルヘルス、楽観度(楽天的である度合い)、および持病(関節炎・肝臓病・腎臓病)の有無に関するアンケートの結果

7つの健康尺度はそれぞれ、0点(悪い)、1点(普通)、または2点(良い)で評価され、その合計点数(0点~14点)が「総合健康スコア」として用いられました。

結果

総合健康スコアは楽観度に比例して高くなっており、最も楽観度が高いグループでは(最も楽観度が低いグループに比べて?)総合健康スコアが「普通」である率が50%、「良い」である率が76%高くなっていました。

年齢・人種・年収・教育水準などの要因を考慮すると、楽観度と心血管の健康との相関関係はさらに強まり、上記の数字は次のように増加していました: 「普通」50% ⇒ 55%、「良い」76%⇒100%近く(2倍近く)。
Life's Simple 7 は心臓の健康度それ自体ではなく心臓の健康に良い生活を送れているかどうかを評価するアンケートなので、今回の結果は「楽観的な人は心臓の健康に良い生活を送れていることが多い」あるいは「心臓の健康に良い生活を送れている人は楽観的であることが多い」ということになるのではないかと思います。
今回と同じ14点満点の尺度を用いた 2013年の研究では、点数が1点増えると脳卒中のリスクが8%減るという結果になっています。
脳卒中リスク ⇔ 総合健康スコア ⇔ 楽観度