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口の中に住む細菌と膵臓ガンのリスクとの関係

(2016年4月) "AACR Annual Meeting 2016" で発表予定であるニューヨーク大学ランゴーン医療センターの研究で、口の中に特定の種類の細菌が存在する人は膵臓(すいぞう)ガンのリスクが高いという結果になりました。

研究の方法

口の中に住む細菌(口腔細菌)などを調べたのちガンの発生状況を10年近くにわたり調べたデータベースに含まれる男女の中から、膵臓ガンを発症した男女361人のグループと健常者371人のグループのデータを抽出して、両グループの間で口腔細菌の種類を比較しました。 両グループは年齢・性別・人種が釣り合うように抽出されました。

結果

ポルフィロモナス・ジンジバリスという細菌が口の中に住んでいた男女は、この細菌が口腔内から検出されなかった男女に比べて、膵臓ガンになるリスクが59%高くなっていました。

アグレガチバクター・アクチノミセテムコミタンスという細菌が口の中に住んでいた男女でも同様に、膵臓ガンになるリスクが50%以上高くなっていました。

周辺情報
歯周病と口内細菌と膵臓ガン

膵臓ガン患者は歯周病や虫歯になりやすいことが知られていますが、今回の研究で膵臓ガンとの関係が示されたポルフィロモナス・ジンジバリス菌とアグレガチバクター・アクチノミセテムコミタンス菌は、いずれも歯周病の原因菌です。

喫煙と口内細菌と膵臓ガン
今回の研究チームが先月発表した研究では、喫煙者は口内に住む細菌の種類や構成が非喫煙者と異なることが示されています。 そして喫煙は膵臓ガンの最大のリスク要因です。 喫煙は歯周病のリスク要因でもあります。
今回のデータに喫煙者が含まれていたのかどうかは不明です。
膵臓ガンのリスク要因
喫煙以外では、次に該当する人で膵臓ガンのリスクが増加します: