オレンジ・ジュースを大量に飲むと尿酸値が下がった。 コーラだと下がらない

(2018年3月) "Clinical Nutrition" 誌に掲載されたホーエンハイム大学(ドイツ)などの研究で、オレンジ・ジュースを大量に飲んで尿酸値が増加するどころか低下するという結果になりました。

果物ジュースと健康

100%果汁のジュースにはコーラと同程度の量の糖分が含まれています。 100%果汁のジュースに含有される糖類は世界保健機構(WHO)の定義によるとコーラと同じ「遊離糖」で、摂取量を制限すべきタイプの糖類です。

これまでの研究によると、果物を食べるのは健康的でもジュースにして飲むのは不健康である(糖尿病のリスクが増加するなど)恐れがあります。 その理由の1つは、果物をジュースにするときに食物繊維の多くが除去されてしまうためだと考えられます。

糖類と尿酸

痛風(*)の原因として知られる尿酸は、プリン体が分解されて作られるほかアルコールやが肝臓で代謝されることによっても作られます。 プリン体を多く含む食品(†)が痛風のリスク要因であることはよく知られていますが、糖類が入っている飲料も痛風のリスク要因です。

(*) 関節炎の一種。激痛が起こる。

(†) アルコール飲料・赤身肉・魚介類など。

研究の方法

平均年齢25才で普通体重の男女26人に、1日の必要摂取カロリーの20%に相当するカロリーをオレンジ・ジュースまたはコーラ(カフェインは入っていない)で食間に摂るということを2週間ずつ(*)続けてもらい、尿酸値などを検査しました。
(*) オレンジ・ジュースで2週間およびコーラで2週間。

結果

オレンジ・ジュースを2週間飲み続けると、尿酸の排泄量が増えて尿酸値が0.43mg/dL(*)低下しました。 コーラを飲み続けた2週間にも尿酸値は増加していませんでした。
(*) 尿酸の正常値は男女ともに7mg/dL以下。