タミフルの使用量を二倍にしても効果は変わらない

(2013年5月) 東南アジア感染症臨床研究ネットワーク(South East Asian Infectious Disease Clinical Research Network)の研究によると、入院している重症のインフルエンザ患者に対してオセルタミビル(タミフル)の使用量を二倍に増やしても効果はありません。

研究の方法

この研究では、インフルエンザの重症患者326人(大部分が15歳以下)を2つのグループに分け、5日間にわたって一方のグループには標準的な量(75mgを一日に二回。子供はもっと少ない)のオセルタミビルを、そしてもう一方には二倍の量(150mg×2)を投与しました。

結果

投与開始から5日目に鼻と喉をスワブ(麺棒)でこすってウイルスを採取し、ウイルスの量を検査したところ、両グループでウイルス量に違いがありませんでした。

死亡率・ICU収容率(つまり容態が非常に悪化する率)・人工呼吸器の使用率についても両グループで差はありませんでした。

専門家のコメント
この結果についてWHO(世界保健機構)の専門家は次のように述べています:
「今回の研究にも不十分な点はありますが、オセルタミビルの使用量を二倍にすることによって重症の季節性インフルエンザの臨床的な結果を有意に改善できそうにないのは明らかです」