ビタミンD不足で膝関節炎が悪化?

(2015年7月) "AgResearch Magazine" に掲載された米国農務省の研究によると、ビタミンDが不足していると膝の関節炎(変形性関節症)が悪化するリスクが増加する可能性があります。出典: Low Vitamin D Linked to Osteoarthritis

研究の方法
この研究ではビタミンDおよび副甲状腺ホルモン(*)の血中濃度と膝関節炎の悪化との関係を調べることを目的として、膝に関節炎を抱えている45~79才の男女418人を対象に血液検査を行い、その後4年間にわたって膝関節炎の進行状態を追跡調査しました。
(*) 副甲状腺ホルモンはビタミンDの代謝に関与しています。
結果
ビタミンDが不足(*)していたグループは不足していなかったグループに比べて、4年間のうちに膝関節炎が悪化するリスクが2倍超でした。 さらに、ビタミンDが不足している一方で副甲状腺ホルモンの量が多かったグループでは、このリスクが3倍に増加していました。
(*) この研究では、ビタミンD血中濃度が 20ng/ml 未満の場合をビタミンD不足と位置づけました。 WHOの基準では 20ng/ml 未満がビタミンD不足に分類されます。
結論
研究チームは、ビタミンD不足により膝関節炎が悪化するリスクが増加すると結論付けています。 膝関節炎の患者はビタミンDを補給すると良いと思われます。