屋外照明のブルーライトで乳ガンや前立腺ガンのリスクが増加?

(2018年4月) "Environmental Health Perspectives" に掲載されたバルセロナ総合健康研究所(スペイン)などの研究によると、屋外照明に由来するブルーライトの量が多いと乳ガンや前立腺ガンになりやすくなる恐れがあるかもしれません。

研究の方法

スペインのバルセロナまたはマドリードに住む乳ガン患者376人と乳ガンではない女性444人、および前立腺ガン患者472人と前立腺ガンではない男性357人を対象に、次の2つを行いました:
  • 各人の居住地域における屋外の夜間照明に由来するブルーライトの量を人工衛星のデータに基づいて割り出した。 ブルーライトとは青色を主体とする光のこと。 睡眠のリズム(サーカディアン・リズム)がブルーライトに特に敏感であることが知られている。
  • アンケートで睡眠時の室内の明るさ(ブルーライトに限らない)を尋ねた。

結果

年齢・教育水準・経済状況・BMI・喫煙習慣・朝型/夜型・家族歴などを考慮して分析したところ、次のような結果でした:
  1. 屋外照明に由来するブルーライトの量が多いと乳ガンのリスク(オッズ比)が高い(さらされる量が最低のグループに比べて最高のグループは1.47倍のリスク)
  2. 屋外照明に由来するブルーライトの量が多いと前立腺ガンのリスクが高い(さらされる量が最低のグループに比べて最高のグループは2.05倍のリスク)
  3. 寝室を照明で明るくして眠る男性は前立腺ガンのリスクが高い(真っ暗な部屋で眠るグループに比べて完全に明るい部屋で眠るグループは2.79倍のリスク)
  4. 寝室の明るさと乳ガンのリスクとのあいだには関係が見られなかった。